人形
掲載日:2012/04/22
作者は病んでます。
いつもハッピーエンドの心の綺麗な人は読まないことをおすすめ致します。
以前とは違う箱にいれられた
「ここは?新しいおもちゃ箱?」
箱の外に問うた
「あぁ、うん。そうだね。仲間もいるだろう。」
箱の外はそう答えた
「でも、みんな泣いてる。」
「そういう人形なんだよ。」
「ふぅん。」
何日か経った
あれ以来 箱の外と会ってない
「ここは本当におもちゃ箱なの?」
箱の外に問うた
何度呼び掛けても返事は返ってこなかった
その時ふと気づいた
周りにいる人形
1人はボタンが取れていて
1人は片腕が無かった
また 1人はひどく汚れていて
1人は糸がほつれて綿が溢れていた
「嗚呼 この箱は…」
気づいてしまった
そして自分を見た
ボタンはちゃんと付いている
四肢だってある
目立った汚れもないし
何処も糸はほつれていない
「どうして…私はまだ…」
「飽きたんだよ。」
久しぶりに懐かしい箱の外の声が聞こえて
要らない人形は燃やされた
-fin-




