八
「ねぇ!懍はこれから俺らと学校でも
一緒に居れない?」
可愛いよ。柚木は可愛いけど!
「それは無理だと思うよ。
海龍達はあなた達が幹部って事を知ってる。
その中に総長と思われていない私がいると
不自然すぎる。ごめんね」
私もこの人達と一緒に居たい。
でも、出来ないよ......
「じゃあさ、もう総長だって言うのは?
俺は懍が嫌じゃなければ言ってもいい」
みんなに?総長って事を?
そんな事考えた事なかった.....
まさか冬夜が言うなんて...
1番反対しそうなのに。
「來も柚木も優弥もいいの?」
全国No.1の総長が私って知られても?
強さには自信がある。
でも、女なんだよ?
「「「懍が決めるなら」」」
みんなが同意した今、決断するのは私。
「........私、皆と一緒に居たいな」
もう、いいんじゃないかな?
転校早々ばれちゃうけど、不良校だし?
「ほんと⁉懍と学校でも居れるの?」
ほら、
私の一言でこんなに喜んでくれる人がいる。
それだけで、幸せだよね?
「うん。陸にぃにクラス替えてもらう
誰と同じにしよっかなぁ?」
「あれ?言ってなかった?
俺ら全員同じクラスなんだよなー」
はー?聞いてないし!
「そう、よかった!今日言っとく。
明日からなれるかもしれないね!」
満面の笑みで笑うと、
みんな顔があかくなった。
「みんな顔赤いけど、風邪でもひいた?
うつさないでよー?」
來達はおなじ事を考えていました。
(....っ!\\\\\\無自覚やべぇ!)
「んじゃ、そろそろ帰るよ。
ばいばーい!」