三十二
「なんで!?ねぇ、春!!なぜ!?」
「ちょっ落ち着けよ懍!!」
「落ち着いとるわぁぁ!!」
荒れてます。佐久間懍、荒れてます。
だってさ!!酷いんだよ!?
「なんで総長が幹部室追い出されるの!?」
煉達みんなして入れてくんなかった!!
柚木までもがだよ!?
「や、俺に聞かれても...」
んでこのキョドってるのは春。
下っ端くんで一番仲良い奴。
「いいもん!!アイツ呼んじゃうから!!」
「えぇ!?アイツって誰!!?」
って事で電話〜
「萩ちゃーん!!柚木達酷いんだよっ
んでね、めっっちゃ暇なの!!
だから桜花の倉庫に来て!!」
《え、ゆずが酷い?まぁいいや。
丁度近くにいるからすぐ行くよ》
「ほんと!?萩ちゃん大好きー!!」
《ありがと。あ、もう見えてきた》
「早いね」
《うん、車だからね。出てきてくれる?》
「うん!!じゃ切るね」
プツッ
「えっ....と...り、ん?」
萩ちゃん優しい!!どっかの誰かさん達とは
大違い!!
「あ、行かなきゃ」
春の声は無視して、外にGo!!
「萩ちゃんっ!!」
外に出ると何やら楽しそうに門番さんと
雑談中。
「あ、懍久しぶりだね」
「うん!!」
「総長、お疲れ様です!!」
門番さーん空気読もうよ。
礼儀正しい事はいい事だし怒らないけど。
「懍、最近本家には全然来てないね」
本家...世界Topの佐久間組。
「ん。でも仕事はしてるからいいでしょ?」
萩ちゃんは佐久間組でも上の人間で、
私の執事的存在。
「まぁね。中はいっていい?」
「いーよ!!」
萩ちゃんは桜花のみんなと知り合い。
だからさっきの門番さんともね。
「懍ー!!!!勝手にどっか行くなよぉ..,
俺が煉さん達...に...?どちらさん?」
あ、そっか。春は桜花の下っ端じゃないしね。
海龍、煉の方の下っ端だから知らないか。
「あのねぇーこの人は...ってあれ?」
「萩さんお久しぶりです!!」
「また喧嘩教えてください!!」
「萩さんっ.....」
桜花の下っ端に囲まれてる。
「もー!!私の萩ちゃんとるなぁーっ」
「総長相変わらずですねー」
「俺らにも貸してくださいよ〜」
暇だったから呼んだのに無意味じゃん!!
「ーーー....懍」
煩い倉庫内でもはっきり聞こえた声。
その声に反応してそっちをみた。
「煉っ!!」
暇すぎて、寂しすぎたから煉に抱きついた。
「あれ、誰だ」
「萩ちゃんだよ!!暇だったから呼んだの」
煉は俺様総長様だけどなんだかんだいって
優しいし甘い。
だって今も撫でてくれてるし。
「俺がいない間に浮気か?」
「ち、違うよ!!」
「お前の周り男多すぎ...」
でも私が恋愛の好きは煉だけだもん!!
「...っ////知ってる」
「えっ...声にでてっん...」
煉ってキス魔だよね?
「あんま可愛い事いうと襲うぞ」
か、可愛いって...!!?
「襲えないよー☆」
「...ちょっと来い」
来いっていってるけど腕引っ張ってるでしょ!!
バタン...カチャ
...え?
鍵、閉めた...?
「煉...?なんで鍵閉めるの?」
ここは倉庫の奥の仮眠室。
「俺結構頑張ってんだよ」
何を??
「お前をこーしたいって」
「っれ、ん?」
いつもと違う煉。
ベットに押し倒されてる。
「ど、したの??」
「喧嘩強くても男と女の力じゃ結局
こういう場面では女が負ける」
たしかに、私の方が強いはずなのに...
私の腕を抑える力を振り払えない。
「んっ...ちょ、ッふ...煉っーー...」
「分かった?いつでも襲えるって事」
キスされて駄目だと思った瞬間離れた。
「うん...でも煉ならいいもん...」
「ッ煽んなよ馬鹿懍...」
煽ってないもん!!!!本音だし!!
「れーんー!!!!りーんー!!!!」
やばっ...
「煉っ...みんな来ちゃうよっ」
「鍵掛かってる...」
「でもっ...「黙れ」んんッ...」
意識が朦朧としてきた....
ガチャガチャッ
「煉ー!!ここだろ!?開けろー!!」
「懍〜放置しないから戻っておいで」
優弥と柚木...
「ゆ、ずき....ふッ..」
「この状況で他の男の名前呼ぶな」
ばぁん!!
「懍っ!!」
ぐわっ...し、死ぬ....
「大丈夫!?襲われてない?」
「しゅ...ちゃ....苦し...」
萩ちゃーん!!苦しいよ!!窒息!!
「萩さん、離さないと懍が死ぬよ?」
ゆ、柚木...!!助けてくれるのは柚木だけだよ!!
これで放置した事許してあげる!!
「あ...ごめんね、懍」
目一杯酸素を吸った。
「んー大丈夫だよ」
「萩さん昨日ぶりだね」
柚木が萩“さん”って呼ぶのは実は柚木も
佐久間組の組員だから。私の相棒的な☆
「柚木昨日、本家行ったの?」
萩ちゃんは本家に行かない限り会えないと
思うけど...
「うん。溜まってたからね」
何が?っていうのは仕事が。
私も溜まってるなぁ...
「そっかぁ私も行か「ちょーっと待て!!」
なんだよ千津...
「本家ってなんや...?」
あ、しまった。言ってないや。
「佐久間組の本家」
ピシッ...って効果音が合うね、コレ。
見事に固まったよ柚木と萩ちゃんと私以外。
「さ、くま...!?」
「Yes」
「え、柚木と懍が!!!?」
佐久間っそんなに有名だったの?
なんか感動!?