二十三
「着いた........」
廃工場の中へ足を進めていく。
1つの扉に辿り着いた。
ばあぁぁぁんっ!
それを壊して進む。
「蛇紀........潰す!!!!!」
総勢400人位だろう。
その中心にいる、最も憎む相手。
「あれー?ほんとに1人で来たんだぁ⁇
凄いなぁ。この人数、1人で出来るか?」
暗闇の中、一羽の輝く蝶。
「無理だよなァ?ギャハハッ‼」
その美しさに誰もが魅了されーーー
「怖じけづいたかァ?」
ーーーー力強さに圧倒される。
「チッ‼無視かよ!!!!やっちまえ!!!!」
ーーーーー今宵も蝶が舞う。
ドガッ
バキッ
ガッッ
「後は貴方だけよ?総長さん」
15分程で片付いてしまった。
1人1人が弱すぎる。
名ばかり大きくなってしまった哀れな族。
「私の前に、二度と現れるな」
ドスッッ!!!!
「サヨナラ。」
外に出て、空を見上げた。
「綺麗......」
たくさんの星が夜空に浮かんでる。
「....いつまで隠れてるの?出て来なさい」
分かってたよ。着いて来てた事。
気付いてたけど、ほかっといた。
着いてくる事くらいわかってたから。
「「「「「...........。」」」」」
來、柚木、優弥、冬夜、
楝、朱鳥、千津、楷、諒。
「なんで来ちゃうの⁇
待っててって言ったのに。」
ぎゅっ........
「ん?どうしたの?珍しいね。
あなたが抱きついてくるなんて....
ねぇ、楝」
心地いい、シトラスの香り。
「心配したんだぞ......
勝手にいなくなんな...」
クス.....
「大丈夫だよ。
柚木、明日2人じゃなくて皆に変更。
ちゃんと待ってなかった罰」
蛇紀は弱い。
ただ心配だったのは銃。
所持しててもおかしくなかったから....
「え〜〜っ!
2人でお出かけできると思ったのに!!!」
顔はわらってるよ?柚木。
「残念だったね。
ただいま、みんな」
私には、
「「「「「懍、おかえり!!!!」」」」」
帰る場所があるんだーーーーー