二十一
海龍と同盟を結んでから数週間たった
ある日の出来事だった。
毎日とっても楽しく過ごしていたんだ。
今日までは。そう、キョウマデ......
最近は楝達も桜花の倉庫にきている。
今日もいつものように倉庫にいた。
「総長!総長宛の手紙が届いてます」
下っ端君がどうぞといって渡してきた
手紙には差出人が書いていなかった。
誰だろう..........?
「ッ........‼な.....んで....!?」
アイツか⁉
「柚木‼‼きてッ.....‼」
唯一アノ事を知っている柚木に手紙を見せた
読んでいくうちに顔が険しくなっていた。
私は...いや、私達はけして許さない。
大切な人を奪ったアイツを...淳紀を...
「なんで今!アイツには会わない‼‼
会わせない‼」
クシャッと手紙を握り潰して、
苦しそうな顔をしている柚木。
わかってる。わかってるよ。
だけど、アイツをほっといてはいけない。
また被害者がでてしまう....
だから私は守るよ。
大切な人達を。仲間を。
たとえそれが私を傷付けても。
「......どうした」
いつのまにか皆が私達を見てるし...
そりゃぁ手紙見てこんな会話してんだから
不思議だよねー?
だけど言えないよ。
「いや、なんでもないよ楝」
にこっと笑って誤魔化そうとした。
そぅ。”した“だけ。
要するに..................失敗。
「言え。後その手紙見せろ」
なんで命令なの......?
楝、どんだけ俺サマなんだろう?
「嫌。まだ、言えない。」
「え?ちょっ...おぃっ!
懍どういう事だよ」
即答した私に何故か來が焦ってる。
「來?人の話聞いてた?
言えないの!巻き込むわけにはいかない」
ダレモワタシノセイデキズツカナイデ...
柚木は全て知っている。
その場に居たから。私と一緒に。
巻き込んでしまったから守るんだ。
絶対に.........