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蝶姫  作者: 檸檬
20/35

二十




教室に戻って来てから、

來たちと話していると........



ガラ.....



「桜花。こちらも了解した。

今日からよろしくな?」



私たちの横まで歩いて来て、

握手を求められた。



「えぇ、よろしく。楝」



一緒にいてもいいと言われているようで

とても嬉しくなった。


桜花が大事なのは変わらないけれど、

楝達も大切だったから........


周りから、


「なんで佐久間さんが?」とか

「桜花って來さん達だよな?」とか

言ってる声が聞こえる。


そっか、知らないんだ。私の事。



「桜花12代目総長、佐久間懍です。

以後おみしりおきを......」



誰にでも聞こえる声で自己紹介♪

優しいネ。私。



「「「はああぁぁあ⁉」」」



クラス中の皆さんの悲鳴。

うるさーい・・・


楝達&來達は苦笑いー‼



「懍らしいね?

俺の懍はこうでなくちゃ.......」



相変わらず私を膝に乗せて、

後ろから抱きしめてくる柚木。


でもね?'俺の'ってなによ....?



「あ、言い忘れてたけど

俺らもココのクラスになったから」



.......?ココですか?



「ええぇぇえぇ⁉でも!陸にぃは⁉」



想像通りの反応だったのか、

満足気にわらって、



「勝手にしろだって。

だから勝手にさせてもらった」



自由すぎやしませんか⁇この学校。

陸にぃが理事長だから仕方ないけどね


席が変わって、(楝達が居た人をどかして)



來 優 冬

柚 懍 楝

諒 楷 朱 千



こうなりましたぁっ!



「なんで⁉俺めっちゃ寂しいじゃん‼」



千津、ドンマイ・・・・・!


それより、ね?

楝が教室入って来た時からなんだけど

楷の視線がイタイデス・・・・


なんでこんなに見られてんの⁈

楷は私の事嫌いになっちゃったのかな..

だとしたら結構ショックかも.....



「懍......」



ビクッ.....!

嫌われちゃったかもしれない楷に

いきなり呼ばれて吃驚しましたよ、えぇ



「な、に?楷」



思わず俯くと、柚木が手を握った。

パッと顔をあげると、

にこっと柚木が笑った。

それだけで、安心できた。



「あの.....ごめんな?」



え........?

なんで楷が謝るの?



「どうしたの?謝らないでよ....」



私が悪いんだから.....



「いや、俺も言い過ぎたから。

懍に嫌われたと思ったら、

なんか悲しくなったんだ.......」



私の髪を撫でながら微笑んでいる。



「楷、私嫌いになってないの?

私も楷嫌いじゃないよ‼」



嫌われてないんだ‼

よかったぁ!



「懍、よかったね。」



私達のやり取りを見ていた柚木が

にっこり笑った。



「うんっ!」



だいぶ気分いいんだけど‼

みんな一緒に居られるんだね!



ーー私は甘かった。

アイツがほっておくわけないのに。

私のせいで傷付く人増えてしまっているのに。


また、感情を捨てなければいけない時が

近付いていたのにね?


やはり私に感情必要なかったんだね?


ごめんね、みんな.......










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