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蝶姫  作者: 檸檬
18/35

十八




ん~....わけわかんない。

なにが違うんだろ??


いってる事難しすぎるなぁ.....



「わかんないの?ま、仕方ないね」



柚木にわかんないの?って言われるとは..!

ハイ。相変わらず可愛いですよ?

女の私が悲しくなるくらいに。


ん.......てゆーかさ、なんか......



「ん?懍、眠いの?寝る?」



ほら、柚木は私の変化にいち早く気付く。

だから余計に気をつかわせてしまう。



「.....ぅん。寝る....

みんな泊まってっていいよ.....

おやすみぃ」



そういい、ベッドに寝転んでから

すぐに意識を手放したーーーーー。



ーーーー次の日の学校で.....



「はぁ⁉ほんっとに覚えてないの?

柚木のばかぁー‼‼‼」



教室で怒鳴ってるのは.......

えぇ、私ですとも。


教室の皆さんからの視線ガンガンありますけど!

そんな事よりも〜〜〜っ!



「え?は?ちょっ、懍なんで怒ってんの?

朝からずっと家でも怒ってたよね?

俺なんかした⁈」



なんもしてない奴にここまで怒るわけないでしょ!

ありえないんだけどっっ!


私の......私の......



唇奪っといて‼



読者の皆さんにわかるよーに説明すると...



ーーー今朝



「.....ん、ぁ...れ動けない....?」



瞳をゆっくり開けると、

柚木の顔ドアップ☆



「ひゃぁっ......⁉」



ん?後ろも誰かいる.....

クルッと顔を向けると、優弥ドアップ☆


それよりこの4本の手はなに?


んもー‼仕方ないなあっ.....



「柚木っ!柚木起きて?朝だよ」



まずは低血圧なこの方からね!

寝起き最悪なんだよね.....



「ぅにゅー....懍?まだ....ね...むい」



ぅにゅーってなに⁉

えっ!可愛いっ!可愛すぎっ!



「だめ!ほら、お.....ん⁉」



頬をぺちぺち軽く叩く。



「煩いの.....懍が悪いんだからね?」



しこーてーし。



「え....んっ!んぅ....ふぁ......ンッ..」



キスされちゃいました。

私は一つ学びました。

低血圧男の寝起きに近付くな。


せめて、軽いほうがよかった.....


は?あ、そうです。

ふっか〜い方されました。



「んーっ!俺久し振りにすっきり起きた!

ってあれ?懍どうかした?」



肩で息を整えてる私を見て、

きょとんとした顔で聞いてくる。



「え?覚えて......ない........?

ざっけんなぁぁぁ‼‼」



ーーー回想終了



ってな感じです。

これはさすがに怒るよね?



「っ私、楝達のとこ行ってくる‼」



このままだと殴りそう。

アノ事の返事もしなきゃだし。


廊下に出て、楝達の教室に向かう。

でもやっぱりあの子は.......



「⁉待って!俺も行く‼」



.....柚木はついてくるわけであって....

言いあってる最中ですけど⁇

分かってるけど、

繋いでくる手を振り払えないのは

私の甘さ........



「なんでついてくんの⁉

教室に居ればいいでしょっ」



廊下でも言い合う私達。



「別にいいでしょ‼懍と居たい‼‼」



なにそれっ!言われるこっちが恥ずい‼



「でも、柚木こないだ楝あんまり

好きじゃないっていってたじゃん!

無理にあわせなくていいよ‼」



楝達の教室の前まで来てたのに

まだ言い続ける私達。



「なぁ、お前らそれって喧嘩してんの?

思いやってんの?どっちだよ」



教室の扉が開いて話しかけられた。



「「喧嘩‼‼」」


声の主の方を向いて答えた。

怒鳴り合ってるし.....喧嘩だよね!



「って楝‼そうそう、楝に用事あって

こないだの件なんだけど」



楝を見て話すと、

その背中の後ろの席には......


ーーーーー楷。


勿論、朱鳥やいつものメンバーも居た。



「あぁ、あの事か。

場所変えるか?朱鳥呼んでくる」



朱鳥を呼びにいこうとする楝の

ブレザーを引っ張って止めた。



「いい、ここで話す。

こちらの返事はokよ。後は........

あなた達次第。」



背伸びして、楝の耳元で

(楷、千津、諒には話してないでしょ?)

と言った。


楝は苦笑いして、あぁと言った。



「じゃ、みなさんの視線痛いから戻るよ。

では、失礼いたしました。

海龍の総長さん♪」



そう言って、來達のいる教室へ戻った。



ーーー懍が帰ってからの楝達

(楝side)



ほんっと仲良いなあの2人、

言いあいの喧嘩が思いやりの言葉だった。



「懍からの返事はどうだった?」



すかさず朱鳥が聞いてくる。



「あぁ、okだとよ。

後は俺ら次第だって言われたしな?」



この会話がわけわからないというように

楷、千津、諒がみている。


たしかに、その通りだな。

千津と諒はまだしも、楷がな.......



「は?懍がokってなんの事だよ?

俺ら次第って......?」



千津が真っ先に聞いてきた。

まぁ、そうだよな。

目の前でわけのわからない会話してるから。



「そうだな.....屋上。行くか」







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