十四
ーーー懍達が居なくなった後の楝達
(楝sida)
「なぁ・・・楷、
あれは言い過ぎだと思う。」
ベッドから起き上がった祥が言う。
「っんでだよ⁈あいつは裏切った!」
俺も、
楷があそこまで怒るのは初めてみた。
「あの時だったら、総長以外にも言えたはず。
懍は俺等に分かってほしかったんじゃないか?
俺等を少しでも信じていたんじゃないか?」
珍しく、朱鳥まで懍の味方になっている
「分かるって何を?
懍は実際俺等に正体を隠してた!」
「もういいだろ?懍が泣いた.....
懍は俺等の前で泣いた事は無かった」
俺等の前では見せなかった弱味を
あいつ等の前では見せている事に苛立つ
「裏庭でも、ココでも懍といた
あいつは誰なんだ?
確か.....柚木って呼んでたな......」
他の奴よりもずっと懍の近くに居た。
「楝、そいつを調べるか?」
いや、恐らく桜花の幹部なら・・・
「いや、いい。
情報は何もあがってこないと思う
直接・・・・聞く。」
明日、必ず。