十一
ハハッ・・・"桜花の何"か・・・
単刀直入だなぁ・・・
「私が誰なのか知れば、
貴方達はきっと私には関わらなくなる」
当たり前だよね?
敵の総長と関わるなんてありえない
「お前らは幹部だろ?総長はどこだ。
総長と話したい。」
楝・・・まだ気付かないの?
あなたの目の前の私が総長なのに・・
「楝、話す必要はないよ。
桜花の総長はここにいる。」
もう、楝達も気付いたでしょ?
「どういう・・・ことだ・・?」
まだ気付かないの?
頭で整理が出来ないみたいだね・・・
「私は、
桜花12代目総長、佐久間懍」
「「「「「は・・・?」」」」」
そりゃ吃驚するよねー・・・・
全国No.1の総長が女なんだから。
「ごめんね、でも祥に言ったはずだよ?
私に関わらないでって。
もう戻ろう來、柚木、優弥、冬夜」
立ち上がったその時・・・・
「おぃ、待てよ!言い逃げか?」
楝・・・もう関わっちゃ駄目なんだよ?
今ならまだひきかえせるでしょ?
「何?私が誰なのか分かったんだから
もう十分でしょ?
これ以上桜花に深入りしないで!
貴方達とは争いたくないの・・・」
私は争うなら桜花のために本気でいく
だけど、そうなれば楝達が怪我する。
「女のお前に俺らが負けるとでも?
海龍をあまりなめるな」
楝は分かってないね。
楝達幹部が全員でかかってきても、
私には勝てない。
「海龍をなめてるつもりはないよ。
確かに貴方達は強い。
だけど・・・私には勝てないよ」
來達は私にあまり戦ってほしくないみたい
分かってるよ。
「懍!戦っちゃ駄目だよ・・・
またあんな事になれば・・・・!」
柚木・・・心配かけてごめんね。
でも、桜花のためなら戦う。
「柚木、あんな風になっちゃったら
止めてくれる?もし駄目だったら・・
陸にぃと奏を呼んでね。 大丈夫だよ」
海龍程度の力ではあんな事には
ならないだろう。
「じゃぁ、お相手願いましょうか。
海龍さん?誰からくる?
全員でもかまわないよ」
笑う私に対して、
悲しみを含んだ瞳の楝。
「よりによってなんで桜花なんだよ....
1人に対して5人は卑怯だろう?
1人ずつ出させてもらう。」
甘いよ・・・・・楝。
何人きても変わらないよ
「始めは誰がくる?」
「そうだな・・・・千津、行け」
千津ね・・・この中で1番弱いね・・
「まさか懍と戦うとはなぁ・・・
手加減抜きでいかせてもらう」