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コンビニで或る物を手に入れる

アレ一寸待った!

Σ(゜∀゜ノ)ノアレ

 翌日は勿論通常通り仕事です、何時も通りにバンに揺られていたが未だ昨日の興奮は醒めてなかった。


 昨日見た景色を反芻してる、上京すると決めた日に眼にした2台、怒涛のド迫力の黒い一台も魚が泳ぐように現れ消えて行った白/赤の一台も、此方に来いと俺の背を後押ししてくれた其の二台が俺に姿を見せ消えて行った…。


 俺はあの背を追うんだ、其の為に此処まで来たんだから・・・、アレ一寸待てよ?。

「そう言えば俺、教習車以外は原付にしか乗って居ないよな?」

 Σ( ̄□ ̄|||)

 とんだ盲点が発覚…、教習車はGSX400E扱いやすい車両で教官も最初の二時間は並走したが、出される課題を直ぐクリアーする為指示だけ出すと其の後は教官室からマイクで指示、以降並走する事は無かった。


 教官の立ち会いが無いって…、其れは其れで如何かとは思うのだが…。

 (-ω-;)ウーン


「どうするかな?、そうだよな高速も走るんだよな~」

 一般道の事しか考えて無かった意外と抜けている、まあ高速其の物が傍に無かったし、高速に乗る機会も無かったからな~、此れは今も良く有るしアホな上に間抜けでも有る、次の車両の事を考えないといけないが寮に居ると二台も止めては置けない。


 メンテする場所も必要だし400ccだと車検も有るし…、課題は山積で勢いで上京したのは良いがその先の事をちゃんと考えて無かった…。

 〈やっぱりアホだコイツ!〉

 ( ゜д゜)


 送迎のバンが工場に到着し頭を切り替える、何方にしても先立つものを稼がないと為らない、今日も頑張って仕事しよ!

 (๑•̀ㅂ•́)و✧


 仕事を終え寮に帰り自室で此の先やらねば為らない事を考える、先ずは住む所だが仕事変わると勿論寮に居られなくなるし、アパートじゃ今の寮と環境が変わらない、口添えしてくれる所に借家が有ったな、狭いが庭先に廂が在りバイクを雨晒にしなくて済む、今の仕事続けてる間に引っ越ししても問題ないし、あそこで良いだろう二台以上置けるしメンテも出来るから。


 次は二台目のバイクはどうする?、400ccは無理かな?、車検の経費も保険も余計に掛かるし給料もどれだけ貰えるか分からんし少しでも抑えたいし、250㏄なら自前のメンテで済むし保険と併せても大丈夫かな?、仕事で使う事に為るからパワーは欲しい、やっぱり2stだよな、ならRZ250が目標か?・・・。

 いつの間にか寝落ちして既に起床時間に近い、さあ今日も仕事だ稼がなきゃ!。


 何より先立つ物が無いとどうにも出来無いから、覚える事も未だまだ有るし、真面目に仕事しなきゃいけないな…、そうしてカッペの日々は過ぎて行く。

( ´∀`)



 身体も仕事に慣れた頃、やって来たのは寮に居る皆んなが故郷へ帰省する初めての盆休み、俺は未だ帰ら無いので寮に一人で居る訳だが、夏に自室でぼーっとしてるのも性に合わないし、久しぶりに海が見たくなる。

 もう半年以上海を見て無いし、潮の香りも浴びて無い、田舎に居る頃は家の手伝いも無く、お袋も家に居る日は弟妹の飯の用意が無いので、ギラギラ照り付ける南国の太陽の下をGRと日が暮れる迄走り、夕方には峠に昇り大海原に沈む夕陽の景色を見に行ってた。


「そうだな久しぶりに海を見に行こう!」

 そうと決まれば行動開始、寮を出て100m位先で崖見たいな急な階段を上り()()()()()()()()()入る、日中だと最大手のコンビニは大通りの向こう側、然も一旦反対側に進んで信号を渡らないといけないが、此のライバルのコンビニ(ロー〇ン)は坂を上り信号を渡ると店は目の前、夜間は車の通りも少ないから最大手の方を使うが、昼間はこっちが待たずに来れて然も空いてる良い事だ、只()()()()()()()()()()()()()()()()()()()夜間は最大手のコンビニを使ってる。


 店内の書籍のコーナーで此の県と都心が載る道路地図をカゴに入れ、飲み物は()()()()()()()()を選択、()()()()()()()()()()を選択、盆休み中は賄いも休みで飯は自前で調達、美味そうでも弁当は高いから節約しないとね。

(* ̄▽ ̄)フフフッ♪


「お願いします!」

「いらっしゃいませ!」

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()店を後にした、此れから飯を喰いながら何処に行くか決めよう!。

(o^―^o)ニコ


 あんパンを喰いながら地図で海沿いを探す、10㌔も無い場所に海は有るのだが、上京当日に羽田で視界に入った海、其れは俺の知る風景とは余りに違い東京湾は高層ビル群と製造工場が並ぶ街だった…。


 もっと南、否、東かな……。

 (。ŏ﹏ŏ)…


 地図を見て海水浴場と記載されてる場所に目が留まる、距離的にも近過ぎず遠すぎず展望台の記載も在るし此処に行って見るか!。

 ( ´∀`)


 此処から南へ下り東へ向きを変え房総半島を横断した先に決めた、地図の表記は九十九里浜で海水浴場も幾つか在る見たいだ、どんな海何だろう?、綺麗な海だと良いな…。

 ((o(´∀`)o))ワクワク


 早速支度に掛かりとは言っても夕立に逢っても困らぬように着替えのTシャツ二組と予備のジーパン、雨具と使い慣れた工具一式位、日帰りの予定だけど初めての場所で時間が読めない、遅く為ったら其の侭海でゴロ寝して明日帰って来ても良いし、今は俺一人誰に断る必要も無いからな…。

 〈この田舎者は何処の海も同じと思ってます…〉

 (´Д`)ハァ…


 Dバッグ背負ってメット装備しRZで走り出す、RZで初めての遠出に期待は膨らむ、気持ちに比例しスロットルは開け気味、指示速度プラス15㌔って処だ、14号を東へ進み千葉市を過ぎて東金市の表記に従い左折、後は126号を走り続け市街地を過ぎ郊外の景色に変わる、家も疎らな所を走ると何となくホッとする景色…、山あいを抜けまた市街地、此処が東金市何だ…、ならば海はもう直ぐ!。

 ( ´∀`)


 東金市内を抜け海岸線までは田園景色が続く、同じ方向に進む車も多いし、段々海の香りもして期待は最高潮!

 ヽ(`▽´)/


 もう直ぐ!、もう直ぐ海!、海岸線に沿って走る岩波街道を潜り視界が開けた瞬間、眼の前に拡がる景色に愕然としてしまう…

 (@_@;)…


 何なんだコレは…

 (。ŏ﹏ŏ)?


(@_@;)?

何なのコレ?


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