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シスターアタック  作者: MMR
3章 妹とでーと?
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36.締めはやっぱり観覧車?

 オレンジの光が、さっきまでとことん歩き回っていたアトラクションたちを照らし、お別れの挨拶のように影を落とす。

 俺と美央はそれらを見下ろしながら、眠気を誘うように揺れる密室の中で、遠くの景色も眺めていた。

 やっぱり締めはこれだよね! と、時間の限り園内を巡ったあげく最後に美央に引っ張られて乗り込んだ観覧車で向かい合って座る。ようやく昼の休憩以来の一息を入れることができた。

 

「やっと二人きりになれたねー、おにいちゃん?」

「家でもしょっちゅう二人の時があるのに今さらだな」

「あうあう、こういう人のいる場所だと特別なのっ!」

「まったく理解できないな……」

「それよりもおにいちゃん、家で二人の時も意識してたんだぁ……やらしいことでもしたいと考えてた?」

 

 どうも心の底まで休まることはないらしいが。

 

「それは天に誓ってない」

「じゃあもうそろそろ罰を受けることになっちゃうかもね?」

「いろんな意味で不適切な発言だな」

 

 改めて、好意を持ってもらえるのは嬉しいことだが、ここまで過剰だと身が持たないと思う。

 

「すべてが幸せなのなんて本当の愛じゃないんだよ? だからわたしは本気だってことなんだよ? えへへ、嬉しいでしょー」

「なお悪いわ」

 

 できれば、本気だとかなんとか言っているその美央の言葉が本気でないことを願いたいところだ。

 

「今、おそっちゃえば既成事実ができるよね?」

「さらっと恐ろしいことを言うな」

 

 こういう逆パターンの時でも、おそらく男の方が責任を取らないといけない意味もよくわからない。いや今はそんなことどうでもいいか。今目の前にある貞操の危機を守るのが先だ。

 

「となり座ってもいい?」

「だめ」

「何もしないってばー。それとも、揺れるのが怖いの?」

「ジェットコースターであうあううめいたのが言う言葉じゃないな」

「あう……」

 

 ほら、また言った。あまりに予想通りの展開すぎておかしくなる。

 

「意地悪されたから、拒否してもとなりに座ってやるもん」

 

 美央が立ち上がって、強引に俺の横に座る。もともと観覧車がカップル仕様になっているのか、それとも子供連れで乗ることが前提となっているのか、並んで座れないことはないが肩を狭めなければいけない程度には余裕がない。

 

「こういうのって、いいよね? ちゅってするには最高だよね?」

「最後は洗脳かよ」

 

 観覧車を降りるまで、違った意味で緊張していた。

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