物語の書き方(我流)
お話を考える時、皆さんはどのようにして考えているのでしょうか。
自分の場合、頭の中にビデオ屋さんがあって、そこで観たい設定を検索すると自動でお話が始まる感覚です。もしくは『この場面を観たい』という一枚絵的なモノが頭に浮かび、その状況に辻褄が合うように逆算されて話が始まります。
話は考えているという感じではなく、勝手に流れていく感じです。追加したい要素がある時がある時は設定に追加すると話が膨らみます。
お気に入りの物語は何度も繰り返し観ますが、一日で完結してしまうことが多いです。
一番楽しいのは物語を初めて観た時。二番目は物語の展開が意外なところで繋がったとき。自分の頭の中で生まれてくるものなのに、『ああ、そういうことだったのね!』という驚きがあること自体に我ながら驚きでますが、意外とよくあります。
逆に大変なのは、話を書き出すとき。自分の中ではもう終わってしまった話なので、思い返しながら書き出すのですがそれが大変なのです。頭の中でなら説明するまでもなく情景が見えているのですが、それを過不足なく書き出さなければならなかったり、細かい描写をするために物語を巻き戻したり早送りしたり…。
また、何度も繰り返し観ている物語の場合、『この時点で知っているはずの情報』と言うのに矛盾が生じる時があります。それを筋道たてて書き出すのが、記憶力のない自分にとって一番苦手な作業です。
でも書き出しているうちに、頭の中ではぼやけた人格だった登場人物たちがきちんと血肉を持ち、世界が構築されていく様はとても気持ちがいいです。
小説は大変な部分も含めて楽しいので、これからも言葉を紡ぎ続けようと思っています。