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お歌詞の詰め合わせ

歌詞好選‐カシコウセン‐

作者: 大場冥加

◎解説付きの厳選歌詞集です。


①心臓


これが投稿するために書いた、一番初めの歌詞だと思います。これは、病院の待合室で、サビの曲と歌詞が思い浮かんで、家に帰ってからメモした記憶があります。かなりぶっとんだ歌詞が書きたくて、やり過ぎたくらいの歌詞が書きたくて、書いた歌詞です。インパクトを重視しせいで、少し気持ち悪いものになった気はしますが、満足です。



●心臓●


僕のカラダ 好きを帯びてる

君に放つためだけの好きを

帯びてるというより僕は好きそのもの


君のカラダ 好きを通さず

だけど好きを消そうともせずに

僕を充電器と同等に扱う


髪の毛が逆立つくらいの

好きを君へ放っているけど

君は優しさを放ってはくれない

僕は君の柔らかさを感じたいのに


口から手を入れて君の

心臓を掴んで出して

それを軽く振って落ちた

君の優しさを拾い集めて

飲みたいほどだ


頭の大半が君の

真顔に侵食されて

僕の笑顔さえも喰われ

脳がひたひたに浸かるほどの

微笑みを欲しているんだ


僕のカラダ 好きを帯びてる

でも優しさ含まない好きで

乱暴な好きは愛情とは別物


フカフカしたソファみたいな

柔らかさで包み込むことは

今の僕には到底無理なこと

身勝手って油性ペンで書いてあるから


口から手を入れて僕の

心臓を掴んで出して

それを軽く振って落ちた

僕の汚なさを袋に入れて

捨ててよ早く


荒れた大地にはすぐに

花が咲くことはないよ

力業で何とかする

そんな考えからまだ抜け出せないのは

根腐れのせいか


僕の好きが君の顔に

映らなかったのは

全然おかしくはなくて

当然のことだったんだ


口から手を入れて君の

心臓を掴んで出して

それを振って落ちるものは

優しさではなく僕への憎しみ

だろうだけど


僕の心にある手と

君の心にある手が

恋人繋ぎする日は

決して遠くない未来に

存在すると信じて愛す


君は優しさを帯びていた

鈍くて冷たくさせた僕は

壊れかけている電子レンジだったね






②諦めないで


これは、サビの韻を意識して書いた歌詞です。まず、『諦めないで』という言葉を決めて、『愛されないぜ』『間に合えばいけ』『何か目指して』『はい種蒔いて』『明日へ走れ』という母音が全て『aiaeaie』になるように考えて書きました。諦めないでという、応援するような歌詞に向かいながら、韻を踏むことは難しく、かなり苦労しました。



●諦めないで●


勉強が嫌い 狭すぎる視界

だけど大きな 親からの期待

生きづらい時代 真っ暗な未来

消えてなくなる そんな日も近い


悲しみ以外 友達いない

外は場違い 現実見ない


何かしないと 愛されないぜ

この人生に 間に合えばいけ

全力出して 何か目指して

もたもたせずに はい種蒔いて

昨日忘れて 明日へ走れ

夢は叶うよ 諦めないで


負けるのが嫌い 広げたい視界

力にしたい 親からの期待

新しい時代 真っ白な未来

普通に生きる そんな日も近い


楽しみ以外 心にいない

過去とは違い 後ろは見ない


何かしないと 愛されないぜ

この人生に 間に合えばいけ

全力出して 何か目指して

もたもたせずに はい種蒔いて

昨日忘れて 明日へ走れ

夢は叶うよ 諦めないで


絶好の機会へ あなた次第で






③たまごの殻


数少ない、ストーリ一調になっている作品です。この作品は、歌詞の投稿を始めるだいぶ前に書いた作品が、基になっています。その歌詞は、今のものよりも短い作品で、まずはそれを基に小説を書きました。その小説を、再び歌詞に構成し直したものが、今の歌詞です。学生時代からの、三人の恋の関係を、たまごの殻に例えた歌詞です。完全なるフィクションです。たまごの構造から、こんな恋の物語が思い付きました。最初は、たまごの黄身と君が、同音異義語だったことから、思い付いたのです。



●たまごの殻●


キミと初めて逢ったのは

桜の花びら舞うキャンパス

天使のようなキミの笑顔に

親友と一目惚れした


太陽照りつける季節

キミとボクは友達になった

ボクらは三人でいることが

増えていった


キミと過ごしてきた日々は

楽しすぎて夢のようだった

でもボクは気が付いてしまった

ボクだけ邪魔者であると


ボクには見せない笑顔で

いつもキミは親友を見てた

その光景にボクのこころは

やせていった


夏が終わる頃に二人から

付き合っていると聞かされた

打ち明けられた日の帰り道

重なった二つの影から

少し離れたところに

ボクの影はあった


今ボクは式場にいる

ボクの式?そんなわけはないよ

親友とキミは出会ってから

4年弱で結婚した


ボクは友人代表として

スピーチのお願いをされた

練習をしたから大丈夫

気持ちをきちんと伝えよう

マイクの前に突っ立ち

そっと口を開けた


「本日は誠におめでとうございます

親友とは幼なじみでずっと

喧嘩ばっかりしていたのを思い出します

喧嘩するほど仲がいいという言葉も

あるようにボクにとっては

特別な親友です


キミとは大学一年の時に出会い

とても可愛すぎて驚きました

あの日のキミの優しい笑顔や仕草は

今もずっとボクの頭の中にいます

ボクら三人を何かに

例えるならたまごです


キミが黄身で親友が白身で

ボクが殻です

キミの隣には親友がいる

そしてボクは二人を包んで見守る

まさにたまごなのです


これからは二人を包み込む殻になり

ひび割れながらも傷つきながらも

いつまでも守っていきたいと思います

つたないスピーチですがこれをお祝いの

言葉とさせてもらいます

ありがとうございました」


平和にボクのスピーチは終わりを告げた

ボクの好きだったキミは親友の

妻となりさらに遠くへ離れていった

『白身があいだにあるので黄身と殻は

触れることも出来やしない

まさにボクらのことである』






④これが恋


これは、お風呂に入っているときに、サビが降りてきた作品です。歌詞と曲が同時に、スッと降りてきました。3分くらい脳内で歌って、サビは完璧に仕上がった感じです。どこかの有名な曲を、自然と口ずさむ感覚で降りてきました。だから、まだ似たような曲を探している最中です。降りてきてしまったため、どんな思いでこの歌詞を書いたかは、答えることができません。でも、サビの起承転結という意味での構成は、完璧なものがあると思います。さすが、降臨歌詞。



●これが恋●


好きが恋ならば こんなに胸が

燃えるように 熱くなるのは

必然なんだろう


好きが愛ならば こんなに胸が

冷えるくらい 素っ気ないのは

何故なのだろう


止まらない視線が射つ

止まりそうな鼓動を打つ


キミの優しさが逃げてゆくけど

しょうがないって思うしかないよね

キミは優しさだけではないから

他のものを見つければいいでしょ

まだ残ってるよキミの儚さが


好きが夢ならば こんなに胸が

刺したように 苦しくなんて

ならないだろう


敵わないリアルのキミ

叶わない理想のココロ


キミの温もりが逃げてゆくけど

しょうがないって思うしかないよね

キミは温もりだけではないから

他のものを見つければいいでしょ

まだ残ってるよキミの危うさが


キミの優しさが逃げてゆくけど

しょうがないって思うしかないよね

キミは優しさだけではないから

他のものを見つければいいでしょ

まだ残ってるよキミの存在が






⑤その妄想に僕はいない


自分のことを、少し着色して、書きました。自分を主人公にすること、それが出来ない人間なのです。これは、サビがスッと思い付いたのだと思います。誰かの下で支えたり、後ろで見守ったりすることが好きなのだと思います。だから、他人主体で物事を考える傾向があるのでしょう。サビの言葉が自然に溢れてきた感じなので、心に、常にあったということなのでしょうね。



●その妄想に僕はいない●


あなたと駅で待ち合わせた

駅へ一時間前に向かった

あなたの好きな音楽を

聴きながらずっと待っていた


あなたが早めに現れて

後ろから目を塞いだ

あなたの冷たい手が

瞼をジンジン刺激する

そしてあなたに手を握られて

駅の奥に姿を消した


その妄想に僕はいない

僕の妄想に僕はいない

長身のイケメンが

その妄想の主人公

頼りない部分だけ

その主人公に埋め込む

僕の妄想に僕はいない

それでいい それがいい


あなたと手を繋いで乗った

少しだけ込み合っている電車

車体が揺れてよろめいた

それを支えてくれたあなた


あなたは笑いそっと包む

胸の鼓動が高鳴る

一生離さないと

手を握りながら呟いて

ゆっくり顔を頬に近づけ

熱い口づけをしたあなた


その妄想に僕はいない

僕の妄想に僕はいない

長身のイケメンが

その妄想の主人公

頼りない部分だけ

その主人公に埋め込む

僕の妄想に僕はいない

それでいい それがいい


その妄想に僕はいない

僕の妄想に僕はいない

長身のイケメンが

その妄想の主人公

頼りない部分だけ

その主人公に埋め込む

僕の妄想に僕はいない

それでいい それがいい


妄想の可愛いあなたは

そのイケメンと

幸せになってほしい






⑥無鉄砲


物語的な歌詞も最近は多く、これもフィクションです。その中でも、好きな作品です。まったく実体験は、反映されていませんが、早めに書けました。これも、メロディ一と一緒に歌詞が降りてきて、一分くらいでサビの歌詞が完成した作品です。この作品の一番の歌詞は、ほぼすべて脳内で完成させたものです。散歩中に、確定させて、家に入ってメモしたのだと、記憶しています。タブレットやスマホのメモ帳に、書きながら歌詞を考えることがほとんどですが、たまに脳内完結をします。



●無鉄砲●


昨日君に逢った者は誰もいない

おととい君に逢った者も誰もいない

その前もその前もそのずっと前も

君に逢った者は誰もいない


君はスリルが好きだったっけ

君は無茶も好きだったっけ

何も考えずに行動して

誰にも相談せずにすぐいなくなる

いつも君はそうだった


無鉄砲な君に逢いに行くよ

無鉄砲な君が好きだったから

たとえ逢えなくても二度と逢えなくても

無鉄砲な君が残ってるよ

無鉄砲な君がこの心臓に

たとえ逢えなくても二度と逢えなくても

いつかまた出逢えると信じて


明日君に逢える者はいるだろうか

あさって君に逢える者はいるだろうか

その先のその先のそのずっと先で

君に逢える者はいるだろうか


君にスリルを教わったっけ

君に無茶も教わったっけ

何も考えずに行動して

誰にも相談せずにすぐいなくなる

今は僕もそうなった


無鉄砲に君に逢いに行くよ

無鉄砲に君を愛してたから

たとえ逢えなくても二度と逢えなくても

無鉄砲な君が残ってるよ

無鉄砲な君がこの心臓に

たとえ逢えなくても二度と逢えなくても

いつかまた出逢えると信じて


無鉄砲な君に逢いに行くよ

無鉄砲な君が好きだったから

たとえ逢えなくても二度と逢えなくても

無鉄砲な君が遠ざかるよ

無鉄砲なこの夢の中でさえ

たとえ逢えなくても二度と逢えなくても

この胸は繋がっているから






⑦悲しみカナカナ


タイトルを基に、どんどん広げていった歌詞です。悲しみの【かな】と擬音の【カナカナ】で韻を踏むことからスタートしました。そこから、『メリメリとめり込む』『沸々と普通を』『ゆらゆらと揺らめいて』など、心地いい韻を広げていきました。同じ言葉を何度も繰り返したり、同じことを何回も言ったり、内容は薄いです。でも、メロディ一に乗せたときに化ける、好きな歌詞です。



●悲しみカナカナ●


メリメリとメリメリと 強く強く

メリメリとメリメリと キツくキツく


脳と心臓に めり込んでゆく

カラダ全体に めり込んでゆく悲しみ


メリメリめり込む メリメリめり込む


メリメリとめり込む悲しみに

カナカナと音鳴る悲しみに

負けるわけにはいかないから

沸々と普通を沸き立たせて

ゆらゆらと揺らめいて煌めきたい


カナカナとカナカナと 強く強く

カナカナとカナカナと キツくキツく


脳と心臓に 鳴り響いてる

カラダ全体に 鳴り響いてる悲しみ


カナカナ悲しみ カナカナ悲しみ


メリメリとめり込む悲しみに

カナカナと音鳴る悲しみに

負けるわけにはいかないから

沸々と普通を沸き立たせて

ゆらゆらと揺らめいて煌めきたい


メリメリとめり込む悲しみに

カナカナと音鳴る悲しみに

負けるわけにはいかないから

沸々と普通を沸き立たせて

ゆらゆらと揺らめいて煌めきたい






⑧結晶


これは、ある歌手の名曲からインスパイアされた歌詞です。タイトルから決めたのですが、タイトルは、その名曲に似たものにしました。結晶というタイトルから、男の涙に行き着きました。形式というか構成は、そのインスパイアされた名曲と、ほぼ同じです。長い時間かけて、口笛で作曲して、曲調も同じ感じです。でも、パクリではありません。好きな曲に導かれる。それは避けられないものであり、いいことなのです。自分的には、Aメロからサビまでの流れが、気に入っております。



●結晶●


涙が下のまぶたに

一度溜まったのなら

二度と引っ込むことはないだから

指で拭いた

滲んだ後ろ姿が

小さくなってゆくよ

キレイな肌の色も表情も

見えなくって


男だから声出して

泣いちゃいけないよとか

散々言われ続けてきたけど

悲しいんだ

「単純すぎるあなたに

もう飽きた」と動いた

唇を最後に消えていった

宵のひかり


瞳から喉から 拳から皮膚から

漏れるよ漏れる 心の叫びが


本当に本当に 本当に駄目な男だよね

本音を吐き出すことも 我慢も出来ず

情けない情けない 情けないけど全てを

流れゆくままに 放つしかないんだよ


あの日のあの微笑みは

どこに向いてたのとか

考えすぎて触れた偽りは

冷たかった

悲しみたちが集まり

できた結晶が今

頬を伝うことなくポツポツと

土に染みた


キャリーケースを引きずる

音も薄れてゆくよ

闇の中へと呑み込まれてゆく

キレイな髪

大きな口を開いて

叫びながら泣いたよ

信号を左に曲がり消えた

淡い未来


額から首から 背中から指から

生まれてくるよ 濁った雫が


瞳から喉から 拳から皮膚から

漏れるよ漏れる 心の叫びが


本当に本当に 本当に駄目な男だよね

本音を吐き出すことも 我慢も出来ず

情けない情けない 情けないけど全てを

流れゆくままに 放つしかないんだよ






⑨僕のせいかもね


僕のせいかもね、から始まり、僕のせいかもね、で終わる作品です。僕の目線から、君の変化を描写して、自分へと投げ掛けるストーリ一です。AメロBメロなどに分かれておらず、みんなサビのように作りました。一番と二番は、とくにお気に入りです。この作品は、歌詞が完成してから、スッとメロディ一が降りてきたと、記憶しています。独特なメロディ一が降りてきて、素敵なものになりました。



●僕のせいかもね●


僕のせいかもね

君が空を見上げること

雨が降ってもいないのに

瞳が潤んでる

晴れすぎた空が

どこか恋しいのか

空の先にある何かを

探しているのか

君の悲しみ全ては

僕のせいかもね


僕のせいかもね

君の息が無音なこと

呼吸をしているのかさえ

分からないくらいで

何かしらの音

今すぐ発してよ

服が擦れる音くらいで

いいからお願い

君の悲しみ全ては

僕のせいかもね


僕のせいかもね

君の手が騒がしいこと

萎れて垂れ下がった腕

それよりも気になる

心の全てが

身体に溢れてる

はやく落ち着いた姿が

見られますように

君の悲しみ全ては

僕のせいかもね


僕のせいかもね

君の足が止まらぬこと

地球に足の裏側を

付けたくないのかい

まんべんなく今

踏みつけた床には

虚しさが宿ったように

ボヤけが生まれた

君の悲しみ全ては

僕のせいかもね






以上です。

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