雨の獣姫と竜の騎士
舞台は、人と、魔法、精霊や幻の生き物たちが住まう世界。
幻獣たちの癒し手セイリウス・アイフェル・ハイドランジア。古の魔法が色濃く根付き、幻獣たちが営巣地としても愛している独立領ハイドランジアの次期領主。
彼女が幼い頃、故郷であるハイドランジアは燃えた。帝国の襲撃だった。両親と親友を失った彼女の心には、深い傷跡が残された。完全な修復には10年の歳月を要すると見込まれた。
救出されて以降は花の王国タレイアに身を寄せ、魔法と幻獣、故郷の再生についての研究を続ける中で年月は経ち、7年。
幼馴染の竜騎士アギラから、”ハイドランジアの修復はもう間もなくだろう”との報告を受け取り、彼女はより一層悩みを深くする。
自分のような弱虫に、ハイドランジアが守れるのだろうか、と。
そんなある日、故郷の営巣地から幻獣たちの卵が次々と消えている、という報せが届く。
一人で行くなというアギラの制止を振り切り、故郷を、幻獣たちを守るために未だ空席の領主を継ぐことを決意し、セイリウスはハイドランジア領へと向かうがーーー。
※「Nolaノベル」様にて、同内容を投稿しています。
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※一応R-15としています。
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