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sorato  作者: かわちや
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いらいら

まだ平凡々な話です。翼の心の大きな変化が見れるかも?

[は…は…は…は…は…は]






と、リズミカルを合わせて綺麗に呼吸を整えながら黒色中心の上下お揃いジャージで朝輝舞う団地を降りてくる一人の少年










その少年の第一歩の足音が耳に入ると近所番犬のコロちゃんは真っ先に迷わず吠え始めた。









ワンッ

ワンッ

ワンッ

ワンッ

ワンッ







[うっせェぞこのクソ犬がッ]




こちらはまた近所迷惑にならないように静かに吠え返して犬相手に睨み付けた。










家の前の道路でランニングする為にまだ寝ぼけている身体を解すため軽い体操をしていた虚与をまた会うなり直ぐにバカにし始めた。




[おーい、小さい野球少年ー。会社を首にされて家族に言えないで、酒に頼って飲酒運転のハゲおじさんに引かれちまうぞー??]







プイ。と、翼を虚与が無視をして一人先に進んでまだ霧が薄々立つ朝の団地を出た。
































ブチッ。






[無視かよおいッバカにしてんのかよ虚与ッ!!]







一度無視しただけで、こうキレるからはっきり言って疲れるんだ。






結局俺は、家もあまりなければ人気は全く無しの山の中に入るまで無視し続けた。




それまで翼は、バカバカバカ言い。

お前はそれしか言えないのかってんだ。。。(苛々苛々。)







諦めたのか。

急に坂になってから静かになった翼を気になり始める虚与であった。













そして、ゆっくりゆっくりになってゆき虚与は後ろを走っていた翼のペースに合わせるようになった。






最初、体力使い果たしたのか。

時々、スピードが落ちてゆくのを翼が可笑しく微笑む。









[だから言ったじゃんか。先輩と先生には必ず…]






























[俺がそういうの駄目なの、知ってて…っ]






[言わないよ。分かってるから。これからも…多分ね。]






[は、多分かよ。はっきりしろよな、そういうとこ。]







笑う翼に安心する虚与。

虚与の体力を気にする翼。


此処の山の中の道のりはもう小学生のリトルリーグからの馴染みのトレーニングコース。道は真っ直ぐ、車の通れも朝一で早い引かれる事も、遭難する事もない。

虚与の親の許可も取ってある、翼だからこそ安心だと。
















ズキッ




[うっ…って…]







足に違和感を感じた翼は、虚与にバレないように顔を隠した。







ズキッ




[い、た…っあ…]







[おい…虚与…足やっちまったのかよ…]







突然、会話を中断させゆっくりゆっくり止まりながらその場に左足を抱えながら座り込んだ。







[みたい…つ…っ]







[馬鹿野郎、先突っ走るからだろうが…とりあえず座れる場所…つってもねぇよなぁ…。神社も過ぎちまったし…たく…]









[ごめん…]







[謝るくらいなら、自分の身体くらい責任持って管理しろ。そんなんじゃあレギュラーにもなれねぇぞ…たく…]







[うん…さっきはむきになり過ぎた…]







[まぁ、3年の先輩の面にいきなり挨拶代わりとはいえ顔面にグーだかんな。。。唯一お前は分かってくれてるけど、向こうが悪ィんだよ…俺は悪くねぇ。正しい事をしたまでだ。]







[。。。]
















[帰るぞ。今日はおばさんに病院連れてって貰え。それまでこの俺がレギュラー宣言してやる]






ドキン…ッ






[うん…]




























―翌日







キーンコーンカーンコーン…






[おはよー]




[おはよー]







[お疲れ様でしたー]


















―AM7:49






―グラウンド…






[クソ1年野郎共…。全部片すの俺に任せやがって…………ま…。あんなヤツらはしょせんそんなもんだろ。一生草取りでもしてろクソ。]←君も新入生ですよ?。






グラウンドの跡になった波を綺麗にする道具を顎に乗せ、スタスタと朝一のホームルームが始まってしまう為外で制服に着替え教室に帰る同級生を一人見送る翼







[野球を馬鹿にしやがって…、どうせ親の言いなり集団だろうが…気持ち悪いんだよ…たく…つまんねぇ世の中だなおい…]
















―AM8:31






ガシャンッ






その道具を集めているとこに倒し、3〜4個、置きっぱなしのボールを手の中に収め緑のガードコーナーからピッチング距離まで離れ一つだけ掌の中にに残した







そして、グラウンドの隣で赤信号で車が止まる中構えた
















そして呼吸を止め、

投げる









ガシャンッ







[クソッ!!]







大きくブレたコースなキレ、地面を激しくけつった。

その度にシューズは削られてゆく…。






ガシャンッ







[クソッタレがッ!!]






心が乱れている…









[何で、こんなに苛つくんだよ…自分が短気だって分かってっからか!?それともなんだよッ!!ただ殴った事をまた引きずってんのかよッ!!それか、俺が短気だからアイツに怪我させたからかッ!!自分が嫌いなのかよ俺はッ!?]







ガシャ―――ンッ!!














翼は血が上った脳みそを治める為唇を強く強く噛み締める。






先程元に戻した道具の固まりを一気に横へ倒してしまった。




ダンッ






[クソッ…苛々する…ッ!!一体、なんなんだよこの苛々はー……………ちくしょー…ッ]


































さっさと来いよ…

虚与…













お前が隣に居ェと、

どうも落ち着かねェ…







この気持ち、

素直に伝えといた方が良いのかよ…

それも、

伝え方も分かんねぇ…っ

ご感想、お待ちしております。

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