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sorato  作者: かわちや
1/3

朝輝

BLほのぼの青春野球バカ部ラブストーリーです。下ネタ入る時はお知らせ致します(苦笑)

キキィィィッ






ガシャ――――ンッ




ワンッ

ワンッ

ワンッ

ワンッ






[うっせェんだよこのクソ犬ッ!!噛まれてェのかアアッ!!]







[おはよう翼君]






[あ。お、おはよう…ございます…。]






























―入学式:AM6:12






[あはははははは]






[う、うっせぇバカ虚与…。]






[あれ?今日は珍しく姿が見えなくても吠えないんだね、コロちゃん]







コロちゃんは、さっきまで笑ってた(爆笑)鳴海虚与ナルミソラト自宅前のご自宅さんの近所番犬の名前。




部屋に大きな窓から無断で入って来たのは、幼稚園からずっと一緒で幼馴染みの工藤翼クドウツバサ









俺が今日新しい進級に上がる為に必要なものを指定鞄に入れてる時は、もう指定鞄を投げ捨ててベットに寝転んではこちらを見てくる。














パジャマ姿の俺を。

一瞬足りとも見てくるのだ。







今日は晴れたな。

良かった。







[翼ー、ちゃんと必要な物全部入れてるぅ?入れてないでしょ。]




[じゃあ鞄見てろよ、バカ虚与]






[わっ!!]




ドサッと、いきなり足元に鞄を投げてきた。




[物を投げたりしちゃあいけないだろ翼ッ!!鞄さんに謝れッ!!大切にしないと、半年も経たない内に千切れるよぉ!たくゥ―――――――]







あ…




ドキ…













赤色の指定鞄の小さいポケットのチャックには、見馴れたストラップが一つ。









そしてまた、

筆箱のチャックにも見馴れたストラップ。










持ってきちゃあ違反なんだけど…


携帯にも、

財布にも

見馴れたストラップが一つずつ

付けられていた。






このストラップは、

僕等が今まで生まれてきた証しな訳で。







同時に一緒に一瞬足りともぶれない時の狭間を過ごして来た訳で。







だから、

かけがえのない僕等のキラキラ光る宝物。






例えば、動物園に行った時に買ったお土産。




例えば、映画を見に行った時のグッズ。






例えば、水族館。







例えば…

きりがない。


















だから、大切にしたいとおもうのは君だけじゃないんだよ?






























これから何が待ち受けてるなんて、

思いもしないし

思わないよ。




ただ俺は、

ただ平凡々に

生きていきたいだけだよ…







だから、未来を決めるとかちっとも見えないとか

俺にとってはどうでもいいんだよ…
















まだ。

急がなくていい










[虚与ー。朝ご飯出来たから早く食べちゃいなさい。翼君来てるのぉー?翼君にも朝ご飯食べたか訊いてみてぇー?]







リビングから母親が呼ぶ声が二人の耳に響いた。




[翼、朝ご飯…]






[食べてきたよ。俺漫画でも読んでっから。]






[ほんと?]




時々心配になる。







[本番中にお腹鳴っちゃったら大変でしょー?]と、まだ母は叫ぶ。







嘘付くから。






[だってさ。翼]






















[ありがとうございます、食べて来ましたからっておばさんに伝えといて。いつもありがとうございますってね…、まだ時間あるから喉に詰まらせんなよバカ虚与。]






[はいはい、じゃあ食べて来ますねアホ翼君。]












翼がキッと睨んできた。


びっくりした…。

てか、ちょっと怖かった。。。(困)






翼はB型でしかも短気だから怖いんだよねぇ。

学校で喧嘩しないといいけど。。。







[今年の2年3年の先輩にちょっとヤバい生徒さんいるらしいから、あんたも翼君は大丈夫だろうけど気を付けなさいよ?先輩と先生には一番挨拶と敬語が命綱なんだからね?お母さんの時代なんてそりゃあそれだけども凄かったのよぉー?毎日先輩とすれ違う度にすれ違う前もヒヤヒヤetc]



お袋のこの話は初めて訊いたけど、長々と続いた。




















お楽しみ頂けたでしょうか?ご感想、宜しくお願いします。楽しみにお待ちしております。

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