2話 エンカウントは続く
連絡は落ち着いてからするとしてとりあえずこういうサバイバルの定番といえば拠点作r...探しかな。なんでだろう、いきなり別世界に移されたはずなのにゲームのことばっかり浮かんでくる。一部重力無視する角ついた世界じゃあるまいし...。現実味が無さすぎて理解拒んでる?・・・そういえば街の近くの森だったけな、ちょっと歩いて探してみるか。っとせっかくだから...
【従魔召喚:スライム】
なんとなくだけど街が見つかるまでは頭に乗せておこう。一人ってのも少し寂しいし。あ、意外とフィットするし軽いから負担も少ないし少しひんやりして気持ちいい。絵面だけ見たら多分シュールなんだろうけど。
「よーし行くかー。」
[♪♪]
何か機嫌いいなー。まぁ言ってすぐ見つかるでしょ!
〜20分後〜
「街がねぇ!」
はい、絶賛森の中で迷子です。どうしよ。来た道覚えてないし途中で曲がったりもしたのがいけなかったな...。ちなみにスライムは頭の上でくつろぎ中。唯一の癒し。確か友達に連行されて一回だけ山に登った時は景色楽しむよりもついていくことで精一杯だったっけな。そして翌日無事筋肉痛になって数時間ベッドから動けなくなったんだったな。フザケンナ。お詫びとしてジュース奢ってもらったけどね。
[ブルブル]
ん?どうしたんだろう?この震え方ってもしかして怯えてるのか?もしかして警告とかかも。そうだったらこの先やばい魔物がいるってことじゃん。・・・でも少し気になる...というかなんか感覚でこっちって誘導されてる気がする。ほんとになんとなくだけど。これで襲われたら全力で逃げよう。そうしよう。一応スライムには戻ってもらおう。ってこれは従魔召喚みたいなことはしなくていいんだ。合意の上とか...っと早く行こう。
[グルルルルル...]
「わんわんお!?」
・・・っといけない発作が。そう、僕は動物が大好きである!種類は問わないけど犬や猫の毛並みやらトカゲや蛇の鱗なんかの触り心地がいい!そして犬派か猫派かと聞かれたら...両方。選べるわけないじゃんそんなの。あと親が獣医でかつ大の動物好きで、犬や猫だけじゃなくインコ、トカゲ、蛇、ハムスター、ウサギとか...軽くちょっとした動物園だったんだよね。今考えると多分これが原因で学校で変に絡まれたりしたりしたんだろうね。あ、動物の悪口は言った後に撤回してくれた。ちょっとお話ししただけなんだけどなぁ。
「犬...いや狼かな?しかもまだ子供っぽい。それにしてもひどい怪我...多分出血だけじゃなくて骨折まで...。」
親の仕事上グロ耐性とかそれなりの知識はあるけど治療は流石にできないかな...。こちとら青春時代真っ只中の高校生、できたら逆に問題あるよねって話。たまに手伝ったりはする...とかいってる場合じゃないね、どうしよ!?・・・落ち着けもちつけまだ慌てるような問題じゃn、問題なんだよ!おそらく骨折はHP関連の状態異常、HP...ハッ!
【アイテムボックス】
更に...
【HPフルポーション】
よし多分これでいける...どうやって使うのこれ?うん?なんか紙ついてる。
『ポーションの使い方
服用が好ましいです。HPポーションは患部にかけても効果がありますが少し効能が下がります。ポーションのほとんどはお世辞にも味が良いとは言えませんが、飲みやすいように調整しておきました。このことを踏まえて使用には気をつけてください。』
ナイスアクリムさん!ツッコミたい所はあるけど飲ませる、か...もう腹を括って無理矢理にでも飲ませよう。幸い液状の薬の服用をさせることは手伝ってたし怪我したら多分ポーションで治せるだろうし。
[グルル...]
「落ち着いて、危害を加えるつもりじゃないから。口開けてくれる?」
[・・・]アーン
「よーしいい子。ゆっくりでいいから...。」
[・・・]ごくん
「よし、これで大丈夫なはず。」
[・・・スー]
「あ、寝ちゃった。」
怪我の一つ二つは覚悟してたんだけど、呼吸も落ち着いてきてるし苦しそうじゃなくなった。・・・よかった〜...。あれ、もう周りが暗くなってきてる?ここでテント立てて寝るしかないかな。それじゃご飯何かなー。
【アイテムボックス】【料理】
お、初日からカレー。いただきます!
ごちそうさまでした。甘口もいいけどやっぱ中辛がちょうどいい。見えなくなる前にテントテントっと、また紙...。
『簡易テントについて
光を放つ魔法具(ランプ)と毛布を同封しています。置くだけで立てられます。畳みたい時はアイテムボックスに戻してください。おまけに水についてですが料理と一緒に出てきたと思いますが、シャワーを浴びたいこともあると思います。その時は地球での所有物からシャワーヘッドを出してみてください。温度と水量を思い浮かべば出てきます。使い方によっては護身用にもなりますよ。』
んー都合が良すぎる。これもしかしてみてるんじゃないかって思うほどなんだが護身用て、熱湯ぶっかけるのは効果的だとは思うけども。ありがたく活用させてもらおう。このわんわんお...狼を洗ってあげないといけないし。血だらけってのも衛生上良くないからね。
〜洗浄中〜
全く起きなかったな...。少し気持ちよさそうだったのは和んだけど。シャワーヘッドが使えるんだったらもしかしてって思って出したドライヤーも普通に使えたのはよかった。タオルだけはきついです。生乾きは毛並みや匂いにも影響しちゃうから助かった。そろそろ寝よう。狼は...抱いて寝るか。モフモフ堪能したいが1番だけど異変が起きたらすぐ気づけるからね。おやすみなさい...。
久しぶりにやったらネタが出るわ出るわ...。憧れ転生もよろしくお願いします!