おっさんスライム竜に出会う4
そうかオレの身体桃色かーー。
自分の体色が解ってちょっと感慨深い。桃色のスライムってなんか居たっけカッコいいの?。
『まさかと思ったがそうか転生者か。難儀しておるようだの?』
『え、なんで解るんです?』
『スライムに目は無かろう。色の概念を知ってる訳がない。ああ、しかし陛下にはあったなぁ……』
なんかスゴいのがいるらしい。何時かお目通り叶ったりすんのかね。権力者とは仲良くしつつ適切にスルーしたい。マトモな礼儀作法出来るきしねー。オレが親から教育されて出来るのは消しゴムかけと枠線引きとトーン張りだけだ。ってママンどんだけーー。
『それはそうと名前何とかなりません……か?』
『おお、そうであったな“ももいろ”はやり過ぎか。なら“モモ”で善いではないか』
『えー可愛すぎません?』
おっさんの魂的に困ります。ああ、ビール飲みてえ、かきぴーとかたこわさで。
『どうせ名前を使うのは人間と話す時位のモノぞ? 覚えやすくてそこそこインパクトがあって人間が発音出来て体を現しておる方が使いやすいぞ?』
うーーん。まぁ、いっか。壱号生筆頭みたいで慣れればカッコいいだろう。
『じゃあ、それで』
オレはモモ。モモ覚えた。
『さてモモ。友達になって直ぐに不躾ですまないがそなたに頼みがある』
『なんじゃらホイ。スガモモの関係だなんでも言ってチョー 』と調子に乗って跳び跳ね…… ちょっスガルガ、腕つか前肢!!。
『あ、スマンの』
退けてくれたので跳び跳ねる。
『よっしゃオレに任しとけ!! なんでもやってやんよ!!』シャドーボクシングして気合いをみせる。腕無いから気分だけ。
『助かる。では我を殺してくれ』
あ、そう言えばそう言う話ありましたっけね?
未成年の飲酒は日本では禁止されています。また本作に未成年の飲酒を推奨する意図はありません。
と一応断らないとアカンご時世かなーと念の為。