表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/31

おっさんスライム竜に出会う3

『わかりません』


 とりあえず時間かけるとヤバそうなので、スピーディーに答える。

 即答大事、こういう相手イラつかせちゃ駄目!!


『迷宮の奥深く火竜の寝所まで潜り込めるスライムがただのスライムな訳がなかろう?』


『えー、僕悪いスライムじゃないよう!?』


 ってえか、あ、やっぱりオレ、スライムなのねん…… 知ってた。


 目が、視覚が欲しい。色とかどんなんなってんの? 青? 赤? 緑? それとも流体金属の憎いあんちくしょう?。


 まったく異世界転生ってどこのなろうよ? ありえねー。


『わかった。では美味しいスライムなのだな?』


『ノー!! あいむ ゆあ ふれんど!!』


『ともだち? 我とそなたがか? 面白い事を言う。では親愛を示す為に接吻などしても構わぬな? 何、ちょっと味を見てみるだけだ一口でよい』


『待って!? ともだちの味見ちゃらめー!!』


『こう、がぶりとやるとな弾けるのよ。丸呑みにするとなそれもまた味わい深くてな……』


『お話聞いてよ!!』


『そなたからかうと面白いのう…… 鹿の話ぞ?』


『冗談だったんですか?』


『意志疎通出きる相手は喰わん事にしとる。例外は戦った相手だけだ。竜の誇りにかけて喰わない生き物は殺さない』


『ほ……』


『なので命を賭けて戦おう!!』


『やんねーよ馬ぁ鹿!?』


『ク、ク、ク、クハハハハハ……』


『あは、あは、あははは…… あーあ、もう……』


 なんか馬鹿馬鹿しくなって二人で笑った。なんだこのドラゴン意外と話せるかもしれない。


『なんか今の本当に友達っぽいな』


『フハハハ、久しく笑っておらなんだから今のはちょっと楽しかったぞ…… 改めて名乗ろう我は赤竜スガルガ。名を聞かせてくれ小さき友よ』


『生まれたばかりで多分名前無いっぽい』


『では我が贈ろう。竜の友、小さき者、スライム。可愛き者。ふむどんなモノが善かろうか』


 うお。ドキドキする。廚二ネームやキラキラネーム付けられちゃう? いやいやドラゴンだしなんか、擬音とか濁音系のスゴいの来ちゃうかも。ズガビギドキャアみたいなら、いやまぁ異世界転生だしちょっと位傾いても良くね? 良くね?。


『ウム、では“ももいろ”と名付けよう!!』


『体色かよ!!』


 このドラゴンお茶目過ぎ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ