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おっさんスライム竜に出会う2

 いきなりアグレッシブな呟きキター!!。


 どー考えても関わりあいたくない案件ベストテンには入る独り言である。それぞれのランキング内容は考えたくもないが。


 しかしそれをスルーするには今のオレの状況が悪すぎる。


 つか、ロンリー過ぎてもうね?


 声の主が自殺志願者や悪霊の類いでもまぁ、いっかなー?


 って気になるのよ。後、ヒマ過ぎ。


 後から考えたら良く決断したわーー。

 なんでって? いやだってほらオレ、耳ないじゃん?。


 

 ***


 もっちもち、もっちもちと跳ねるようにして移動するんだけどだんだんちょっと楽しくなって調子に乗ってきたトコでまたガクンとナニかを踏み抜いた。


 アーレーー!?


 我ながらまるで学習していない……。


 けどいいもーん、べしゃあ!! なったけど痛くないもんねー!!。


『ダレカ…… ダレカ…… コロシテクレ……』


 また聞こえた。いやずっと聞こえてる。やっぱり空耳じゃないなー。


 よし、自殺志願者サン 自殺より楽しいお喋りオレとしようぜ?。


 僕と意志疎通して話し相手になってよ!!。


 とか思いつつ怪しい呟きの気配に近寄るんだけど、だんだん大きくなる圧倒的な存在感、圧に気圧される。


 あ、やっべ。コレやっぱりヤバイアンケンじゃ……。


 だけど駄目。好奇心がスライムを殺すんじゃー!!


 ちろーりと通路の先を覗き見。

 あ、目もなかったね。アハハー。


 ……詰んだ。


『グルウゥゥゥ……』


 なんか痛そうにナニかが唸ってるので思わず


『大丈夫ですか?』


 と聞くアホ一号オレ。


『ぬぅ…… スライム?』


 あ、やっぱりオレ、スライムなんだ。

 いや! 待てスライム違いという可能性もある。ここは一つ…… どうしよう?。


 とりあえず困ったので反復横飛びINスライム。


 困った時は反復横飛びだ!! 嘘だけど。


 もっちもち、もっちもち、もっちもち。

 もっちもち、もっちもち、もっちもち。

 もっちもち、もっちもち、もっちもち。


 自分でやっといてなんだけどこれウザくね?。


『何だこのスライム…… まぁ、丁度いい。喰うか……』


『まったーー!! 僕美味しいスライムじゃないよ!?』


『美味しいスライムはみんなそう言うんだ』


 べしゃあ!!


 あ、解った見えないけど解った。多分捕まった。というか踏まれた?。


『お、オレみたいな変なの食べるとお腹を壊すよ!? それよかお話しませんか?』


『ほう。意志持つスライムとは珍しい…… 事もないか。魔帝陛下も元はスライムであらせられたな、そう言えば。とはいえ縁者とも思えんそなた何者だ?』


 脳内によくあるRPGの名前入力画面がポップアップするけど。


『あ、え…… あ?』


 オレの名前、なんだっけ?。

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