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おっさんスライム竜に出会う21

 スガルガの洞窟中層。

 これがゲームならそんな感じにアナウンスが出るんだろーか?。


 そういや、この洞窟の正式名称知らないな。

 後で聞いてみようか。ってこのパターンはそのままうっかり忘れるパターンな気もする。


 ま、いっか。


 さてそんなわけでここが何処なのか正式に知る術は無いんだが、まぁ多分スガルガの棲みかである深層ではなかろう。


 何でかというと流石にここまで来るとあの超越生物の圧が消えた。


 スガルガの霊圧が消えたッ!?。


 うん、止めよう。お約束で言って見たかったが縁起でもねぇなッ!!。


 もし本当に今、消えたらスガルガの望みを叶えられないばかりかちょっと洒落にならんレベルの厄災が生まれ落ちる事になる。


 そんなのもうグラウンドゼロだ。逃げるしかない。


 と言ってもスガルガの霊圧…… じゃなくて圧の事だが此処でも別に零にはなっちゃおらんのだが、これなら普通の生物もギリ暮らせるかも知れない。そういうレベルまで落ちてる場所だ。


 此処に居ると推定される生物は、知能が低い生物か…… 或いはとても賢い生物だろう。


 前者は問題にならない小さな生物か植物みたいに動かない物だろう。畢竟、強い生物ではあり得ない。


 問題は後者だよなぁ……。


 そっちは強くて賢い可能性が多分にある。

 確かにそういう魔物の魔石が要るんだけど。


 ドラゴンの洞窟で暮らす生物だ。勿論スガルガよりは弱いだろう。スガルガが自身の危険となる物を生かして置くとは思えない。


 しかしスガルガに対して無害でもオレが相手をしたらどうなるかは解らない。


 つーか普通に死ねるよね。倒せる気がしない。


 進みながら更に考察してみる。


 道はほぼ一本道だ。縦横に脇道はあるんだが、スガルガまで辿り着く道は一本しかない。


 何故ならあの巨体が歩ける道が複数あるわけないので、そういう意味では幾ら枝道があろうがゴールまで迷いようのない一本道だ。


 つまりそのルートはオレに取っては外れルートになる。


 それは盗掘者達が通った道に他ならない。


 ……あ、いや人間だからサイズが違う。なら違う侵入経路通った可能性はあるか。


 しかしメインはそうだろう。迷わないし。


 そう迷わないの大事! 大事。オレは方向音痴なんだ。


 出際にスガルガに『待て! もも反対じゃ。そっちは地下水脈じゃ!』


 とか突っ込まれる位、うっかりやらかす事がある。

 や、暗いし初めての場所だしスライムだし?。

 いや、スライムは関係無いかこの場合。


 さて、続きだが赤竜に致命傷を与えられる程の凄腕の連中だ。撤退も考えてルートを地均ししていったと考えるべきだろう。

 魔物の数はそう無茶苦茶多いとも思えない。

 数ヶ月か或いはもっとかけて丹念に危険を排除して進んだと考えるべきだろう。大竜を狩る大仕事、つまらない失敗はしたくはないはずだ。


 だからこの本車線に魔物は居ない。


 要るとしたら脇道だ。


 そして居るのは小判鮫や珊瑚蟹みたいな環境に共生するタイプだろう。


 スガルガの脅威にならず、またスガルガの側を自身のセイフティゾーンに出来る賢くて、隠れるのが上手いタイプ……。


 ……やべぇな、やっぱ紛れもなく此処、虎口じゃねぇか。


 結論に至って思わず足を止める。


 今は便利なネズミさんモードだ。

 スイカ大だけどな。


 ……どうする?。


 今までは不意打ち騙し討ちでやって来たが此処においてはやられる立場かもしれない。


 今も闇の中でオレを狙っているヤツがいるかもしれない。その危険地帯に飛び込むべきだろうか?。


 ……正直のんびりやり過ぎた。そろそろ安全マージンがどうのとか言ってる場合ではないのではなかろうか。


 ……よし、行こう。


 オレは強いッ!!。


 カエル先輩にもヤゴシロウにも勝った!!。


 物理的に打撃、斬撃はほぼ無効だし恐らく伝説クラスの武器も大量に持ってるッ!!。


 貸与品だしスライムだから使えないけどな!?。


 ……何時ものスライム自虐ギャグが出た所で踏ん切りがついた。


 まぁ、いいや。逃げるだけならなんとかなる。筈だ。多分。きっと。メイビー。


 所でスライムの感知系って震動感知なんですが皆様ご存知でせうか。ネズミに化けたと言っても基本はスライム。半透明のジェリー (巻き舌)がネズミの型を取ってるだけだからその辺の基本能力は喪失してはいない。身体が足の分だけ地上から離れているから感度に善し悪しはあるんだけど。


 あ、居るね。ネズミの四つ足に微かな震動を感じる。凄く…… 近いです。


 確かに確実にいる……。


 正確さが被ってしまったな。


 しかし情報は正しければ正しいほど良いに決まってる。となるとその取得法だ。思い付くのは……


 一、目視。

 二、蝙蝠式ソナー。

 三、触診。


 目視は残念ながら洞窟内は光が射さない暗闇です。ネズミの眼球は使ってみると以外と高性能だが色は解らないし解像度的には良くない。あくまで他の視力系の手札の中でよりマシかな? という程度。


 基本夜行性の動物目に頼らないもんな。ネコ科がおかしいだけで。


 蝙蝠式ソナー。これは打ってもし相手がそれを知覚出来るならこっちの居場所まで即バレる可能性がある。解らないなら一方的に情報を得られるが……。


 触診。コイツが一番確実だがそこはアレだ、一足一刀の間合いってヤツだ。漫画で見た。こっちとしては一番得意な距離と言えるが相手の攻撃を食らう距離でもある。通常の動物の類いなら負けないと思うがこの全部の敵があやし◯かげ状態の

 闇鍋で籤引きしたいとは蟻の触角の先ほど思わない。ってヤツだなうん。


 どれも一長一短。そしてアクションしないと情報は得られないときた。


 さて、どれを選ぶ?。


 と言っても目視は既に使っているから、実質二択なんだが……。駄目元でカエルにトランスフォームするか?。


 にゅるり。


 ……。


 にゅるり?。


 にゅるり。にゅるり。にゅるり。


 ナニカに捕らわれた。

 いや、ナニカではない。これ触手! 触手ぅぅぅ!?。


 おっさんを触手責めとかララメェーー!!。


 自分が思い悩む間相手にも同じ時間が流れている事を忘れていた。


 いやー!! だめー! おかあさーん!!。


 洞窟の中、生娘のような悲鳴を上げた。


 スライムだから声出ないけどなッ!。

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