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おっさんスライム竜と出会う 20

 中学の理科じゃねーかッ! 小学生だっけ?。忘れた。


 ちくせう。


 なんだこの徒労感。


 最初から。最初っからそうしときゃ良かったんだよオレのおバカー!!。


 結局、ヤゴシロウとのぐちょぐちょスライムレスリングは試合時間一時間三十八分 (推定) スライム絶息気門封じ固めでオレのフォール勝ち。


 というか気門から入り込んで呼吸器、酸で焼いたから反則勝ち(?)かもしんない。いや反則したら負けだよな普通。

 どうでもいいか。せやな。


 でもどうせならかわゆーい幼女とか綺麗なお姉さんとスライムレスリングしたかったです。あんなモンスターじゃなく。


 うーむ。しかしなんて立派な王◎。


 ……喰うか。喰おう。そういう事になった。オレの脳内会議で。中身を酸で焼き溶かし平らげる。これやってる事がヤバい蟲か菌類の所業だよなぁ…… と自分でやった事に甘引きする。


 さて欲しいのはこの外殻なんだ。めっちゃ固そうなんだよね。これを着込んでスライムつ◯りというかレ◯バー着込んだ某13号っぽくアーマードスライムになれんかなとそんな感じな訳だが。


 結論から言うと失敗。


 アーマーナイト過ぎる……。

 

 つうか絶対これなんかイカサマしてるだろ!? 外骨格生物でこんなデカイの存在に無理がある。魔法だかなんかだなんか不思議パゥワーが働いてる。だからそれが解ればなんとかなるか?。


 水中ならまだ動けるんだが、地上で動けない…… 重すぎ。


 使えねー!!。


 いや使い方次第なんかね。とりあえずせっかくだから着込んで水中でばら蒔いた武器を捜索回収した。何本か抜けてそうで困る。後でもっかい探しとくかな。


 魔石は帰ってからスガルガの前で食べた。おたまじゃくしオイシー(白眼痙攣)


 それから湖畔周辺でなんと芋を見つけた。さつまいもっぽい。蔓と葉から見てそうじゃないかなと思った。うん、この間授業でやったもんね。


 昔、人が植えたのが野生化したんだろうか。


 スガルガへのお土産にして穴掘って埋めた後にドラゴンブレス吐いて貰って焼き芋にして食べた。文明の味がした。泣ける。

火力高過ぎて地面がガラス質になったのはドン引きしたけど。


 スガルガは喜んでくれたがあまり食べなかった。やはり肉のがいいのかな。いやもうあまり時間が無いんだろう。急がなくては。


 まだ腹の中の竜の鱗は溶けない。


 後、一匹、二匹、強い魔物の魔石を喰わなきゃだめだ。カエルやヤゴ程度じゃだめだ。もっと強いのか別種じゃないと。


 居るのか此処にそんなん。洞窟の浅い階層はスガルガを襲った連中に地ならしされてるだろう。かといって外に行っても池周辺じゃ精々カエルかヤゴシロウ位。


 スガルガの周辺には強い魔物はいない。エサにされちゃう。だから洞窟深層にはいない。中層に上がるか? 盗掘者の取り零しがあるかも知れないしそこが一番可能性がある。問題は盗掘者とかち合う可能性がある事、魔物を倒した場合、盗掘者の洞窟への進攻が楽になる事、かな? しかしどちらも考慮に値しないか。どのみち盗掘者が来るならその時点でタイムアップだしな。


 よし中層に上がってみよう。


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