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おっさんスライム竜に出会う 17

 裸エプロンの黒髪美少年が鍋つかみをして両手にお鍋を持って此方に微笑んでいる。


 いや違う、裸エプロン違う。裸エプ違う。


 よーく見ろ普通のエプロン姿だ。


 記憶らしきモノの癖に見間違うってどういうフラッシュバックだ、願望か!? そうなのか!? こんな願望を抱くなんてならオレ、ホモだった!? いや待て早まるな! 結論にはまだ早い。


 しかし、ん~なんか年下で身内くさいから弟なのかな……


 でもやっぱり裸エプロンにしたら似合いそうなショタだね……


 とか思いながら二度目のサイケデリックから帰還した。


 そしてもう一度地上でカエル乱獲。魔石をゲット。


 いやー もうね。コイツらの狩りがすげー楽。正確には狩られてからの反撃だけど。


 近付きゃ、ちゅるん、ばくん、ぐさぐさっ、ずりずり、もっちゅもっちゅん、ごっきゅんのループ。

 最早ルーチンワークと化した作業の中でぼちゃんと池の中に落ちる。

 

 古池やスライム飛び込む水の音、とくらぁ。


 プカプカと気楽に池に浮かぶ。

 水の中って妙に落ち着かね?、オレだけかな。


 ああ、なんかずっとこうしてようかな……。


 いや、そんなわけにはいかない。オレにはまだやることがある。


 よし!! 動くかと目や耳を作り感覚を覚醒させる。振動感知でモンスターが近づきゃ結構解るんだけどね。


 けど五感大事、超大事。


 って、お、おおお!?


 御同輩だよ。スライムはけーん。

 お仲間の登場にちょっとテンション上がる。ほらひょっとしたら意志疎通出来るかもしんないじゃん。スガルガが…… 居なくなってもオレ、一人にならなくて済むかもしれない。


 おーい。おーい。お…… いやまてスライムの意志疎通ってどうやんの? ちょっとスライム初心者にハードル高くね?。


 オレにだってハードルとガントリークレーンの差くらいわかんぞ? これ、割りとクレーンの方。


 え、スキンシップいっちゃう? いっちゃう? いやでもオレそんな積極的じゃないしー、こう好きな娘のじゃないとおっぱいって揉みたくないじゃん?。


 んー いやでもなぁ……。


 そうしてオレが同種との第一種接近遭遇躊躇していると……。


 ばくん。


 ばくん?。


 あっ、食われたッ!! まさかカエルか? いや違う。


 ドラゴン!?。


 あ、なんかヤバいのキター!!。

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