おっさんスライム竜に出会う11
24時間連続更新って一度やって見たかったんだけどキツイわ。内容薄くて知能も知識も無くてすむから書きやすいのは書きやすいんですけどねー。
『蛙だな』
カエルか。
『げこげこ?』なんとなく情報を増やさんと変な聞き方してみる。行数稼ぎじゃないよ!! なろうの作家じゃあるまいしそんな事しても意味無いしな。
『そんな鳴き方だったな。中々美味だぞ』
『えーー』
ひょっとしてこのドラゴン味覚でのみ世界を把握しとらんか……?。
そんな感じで出てくる前の作戦会議を思い出していた。走馬灯じゃないやい。
外にいる魔石を持った魔物ってナニがいんの? というシンプルな問いの答えがまず蛙だった。
『ん? ちょい待ち。その蛙サイズは?』
スガルガのオヤツになる蛙だよな。雨蛙や殿様蛙程度じゃ、グミにもならんぞ?それ牛蛙クラスのサイズじゃねーの?。
『牛、いや、人間位?』
『丸呑みされるわっ!!』
『されるじゃろうな』
『確定かよ!! 死ぬわ俺!!』
『まぁ、待て。まず第一にそなたは足が遅い』
『……おう』
『第二に小さく、そして四肢がなく捕まったら抵抗出来ずに食われるしかない』
『うん』
『 詰んどらんかコレ』
『オィィィ!? ただの確認じゃん!? 作戦どこよ!!』
『まぁ、待て、此処は賢者にして隠者たる我にお任せあれ』
『お任せあれって…… 流行ってんのかソレ……』
『うむ。蛙はアレで素早く、五メートル位あっさり飛ぶし舌の射程も中々で普通のスライムでは相手にならんだろう』
『うん』
『しかし池のは羽根が生えていたり、土佐弁をしゃべったり、裏返ったり、肩に大砲が付いていたり、町に擬態していたりはせん』
『そんな蛙いねーよ!!』
『え?』
『え?』
『いるぞ?』
『いるの!?』
『世の中広いからのう。だがまぁ池のはそんなオモシロ枠ではなく普通の大蛙じゃ。恐るるに足りん』
『そら、ドラゴンから見たらそうでしょうよ』
『まぁ、聞け。今までのはあくまでも大蛙のスペックの考察じゃ。じゃあ、そなたのスペックはどうじゃろうか』
『それやって詰まなかったっけ?』
『一面的にはな。しかしそなたの出来る事とは本当にソレだけか?』
『そうか! オレ、めっちゃ反復横飛び出来るよ!?』
『せんでええ』
ぐえ、やろうとしたらめっちゃ踏まれた……。
ないすツッコミ……。オレの相方はスガルガしかいないね!?。
『続けるぞ? ネズミの力を取り込みコウモリの力を持った。ドラゴンの力も何れそなたのモノになろう。それはスライムの進化の力ではあるがスライムの力とはソレだけか?』
『スライムの力……』
『それにそなた転生者であろう。アイテムボックスとかステータス鑑定とかあるじゃろう?』
『え、あんの? じゃあ、ステータスオープン!!』
……。
『おーぷん』
……。
『あ、アイテムボックス!!』
……。
『ぼっくす』
……。
弄ばれちゃった。
『ああ、うん。その。どんまい』
涙目でスガルガを睨むオレをきっと誰も責める事は出来ない。
『レアタレントじゃしな、そう上手くはいかんか。ならアレならどうじゃ?』
『アレ?』
『胃次元収納じゃ。魔帝陛下が持っておられた。なんでも【大罪】に覚醒したスライムの基本能力だとか。ひょっとしたらそなたになら使えるのではないか?』
以上。回想終わり。
そしてオレは胃次元収納を解き放った。
カエルはしんだ。




