プロローグ
さくら
さくら
さくら
気が遠くなるほどの
花の渦の中で
俺は
おもわず
「ぎいゃあああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああーーーーっっっっ!!!ちょっ、コレはマジで死ぬぅぅぅっ!!!! 誰か、助けてぇぇぇェェェエッ!!!!」
絶叫していた!!
やあ、良い子のみんなこんにちはー!
俺の名前はコウ! 花も恥らいまくりのピッチピッチの男子高校生さ!
ええーと、俺が今何をしているかっていうとね、うん、俺、今、桜の森を全力疾走で駆け抜けています。
その全力ぶりたるや、クラスのアイドルが見ている体力測定の時の全力っぷりを五倍ほど上回る全力ぶり!
もうね、爽やかボーイな自分らしさを冒頭から演出しまくり!
ああっ! でもって、俺の約五十メートル後ろにはものごっつい美少女がいるんだ! ええそらもう、純度100%血統書付きのものごっつい美少女が!!!
具体的に言うと、奇声を発し鬼の形相でビームを乱射しながら猛スピードで追いかけて来る半裸の美少女が!!!!
う〜〜〜ん、俺が今感じている恐怖が、わっかるっかなぁ〜〜〜?
ッハ! わっかるわけねぇよなあ!!! 所詮他人の痛みだよね〜〜っ!!!
本当、この恐怖はお化け屋敷とかそういう枠に収まりきらないから!
エンターテイメント感覚のスリルじゃないから―!!!
甘くキケンな夜……とか、そういう危険度じゃないから!!! 素でチビルから!!!
もうね、この、俺、超デンジャー! かつ、超、アリエナーイ! でも、半裸の美少女はちょっとオイシイかも……な状況が、ほんのちょっとでも解って頂ければ、お兄さん満足だから。それでもう思い残す事ないから。うん。
って、俺はまだ死にたくNEEEEE!!!!!
ぐるぐる回る頭で必死に考える。
なんでだ?
なんで、こんな事になってるんだ!? 俺!?
俺の日常はどこに行った???




