手紙
「多分、この手紙を読んでる頃には俺は死んでいると思います、まさか本気でこのセリフが書けると思ってなかったよ
ちなみにこれはまだ愛が残ってて加藤さんのことを大好きなときに書いてます、今じゃないと書けない言葉があるから死ぬ前じゃなくて今書きます。
なんだろな、初めて君に声をかけられた時びっくりしたのを覚えてます。本を読んでる時に声をかけてくれたよね、なんで最初から俺のこと好きだったんだろってびっくりしたのを覚えてます、すごい綺麗な桃色で困惑しちゃったけど、嬉しかったよ。君は太陽みたいに眩しかったです。
病気になってさ、もちろん死んじゃうことが辛いんだけど、そのことが君の感情を曇らせることも辛かった、一緒に悲しんでくれるのは嬉しかったけど、綺麗な色をしていた君を曇らせてしまったことが悔しかったです。
本さ一緒に読んだよね、本を読んでる時のきみは色んな感情が出てきてとても綺麗で虹みたいだったから本を読んでる君を見るのが好きでした。俺が死んだからって本を嫌いにならないでね。
君のことを好きになれてよかった、虹色の君が大好きでした、こんなずるい僕を好きになってくれてありがとう」
私は時々図書館にいくようになった、そこにはいろんな色があって、なんとなく彼を思い出せるから、私は彼の色を一生忘れないだろう、そして最高に幸せだったことを忘れない。
もし読んでくれたかたがいたのならここまで読んでくれてありがとうございました。