崩壊
多分少しかきかえます
その日は突然おとずれた。私の罪悪感などとてもちっぽけなもので、現実はいとも簡単に彼の心と私の心を塗りつぶしてしまった。
ある日彼が学校を休んだ、私は心配して連絡をしたが返事はかえってこなかった。次の日の朝のホームルームで担任から連絡があった。彼が入院したとのことだった。そしてしばらく学校を休むかもしれないということ担任はいっていた。私は心配だった。連絡も出来ないような状況なのか命は大丈夫なのか、不安でしかたなかった。
学校が終わって携帯を確認するとメールが着ていた、彼からだった。
会いたい 〇〇病院の1003号室に入院してるから
その病院は県で一番大きい病院で、私の不安がましていった。 病院につき彼の病室についた。彼はいつもと同じように本をよんでいた。
「大丈夫なの?」私は尋ねた
「大丈夫じゃないみたい」彼はこたえた。彼の目にはなみだがたまっていた。彼が私を見た。
ふりしぼりようにして彼はごめんっといった。
「どんな病気なの?」私もつられて泣きながらいった。
その病気は最悪なものだった。
「俺さ、あと4ヶ月で死ぬんだって、それで1ヶ月ごとに感情が一つずつ消えていく、後残ってるのは怒り、悲しみ、喜び、愛だってさ、今こうやってしゃべってるのも不安って感情が消えたから冷静にしゃべれてる、本当、皮肉だよね」
その日はそれからお互い泣きまくっていた。
気がついたら自宅にいた、、彼がもうながく生きれないことも、彼の病気のこともすべてがうけいれられなかった。ひたすら泣いた、彼の綺麗な心がなくなっていくのがつらかった、彼にとって私にとってこれほど最悪な病気はなかった。