光
次の日私は彼に面白かったことを伝えた
「ねぇ、あの本めっちゃおもしろかったよ!」
「え?もうよんだの、俺まだよんでないからいわないでね」
彼はそっけなくいったが私の目は彼のこころの変化を見逃さなかった。彼のこころが嬉しそうにひかっているのを。
「ねぇ、おすすめの本もっとおしえてよ」
そこから彼のおすすめの本をよんでは感想を語り合うひびがはじまった。
そしてその日々は私にとって幸せな毎日だった。彼のそっけなさそうにしてる中に見えるキラキラとした光を見るのがたのしかった。
そこから私たちは一緒に帰るようになった。たわいもない話をしたり、一緒に勉強したりと私にとって、そして彼にとっても楽しいものだった。また彼は私が落ち込んでる時にすっと隣にいてくれた。すごい優しく話を聞いてくれて、嬉しかった。そういう優しいとこにも私は惹かれた。ただそういう時に彼のなかには少し緑がかった感情があってそれは私にはわからなかったけど、私はどんどん彼に惹かれていった。
放課後残って一緒に勉強しているときだった
「なぁ加藤、この問題教えてよ」
ある時彼が宿題を聞いてきたときのことだった。
「だからこの問題はさぁ、ここがね 、 」
時が止まった。私の手がかれのてにぶつかった。私の心臓の音が聞こえないか心配だった。そして私はひっしに問題の続きをおしえようとした時、みてしまった。いや、見えてしまった。彼の心が薄い桃色に恋のいろに少しそまっているのを。私は強烈な嬉しさと罪悪感にさいなまれた。この気持ちをなんと表現していいかわからなかった。そして彼はその気持ちはおくびにも顔に出さず私の説明を聞いていた。