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リア充は爆発するべきと思う僕はひそかにリア充。ではないから辛い

作者: しせんどう


「私、進化する!!!!!!!!」


そう言い放ったのは3年前から知り合った女子高校生、桜。

成績優秀眉目秀麗。まさに彼女にふさわしい言葉だ。

そのうえ運動神経抜群で言うことなしなのだが、一つだけ問題がある。いや、問題というよりはこれがまた良い方にポイントが加算されるのだろうが。

そう、彼女は馬鹿なのだ。

勉強ができるとかそういうたぐいのものじゃなく、馬鹿なのだ。

さて、そんな萌え要素をいきなり説明し始める僕も僕だが。

そんなことはどうでもいいのだ。

そんなことよりも今一番気にしなくてはならないもの。

それは。


「何いってんのお前!?」


そう、先ほど彼女が言い放った言葉。

あの言葉が今回の小説のテーマなのだが、一つ条件があった。

条件といってもそのテーマ、つまり「進○」という言葉を使用してはいけないという条件だ。

これはなかなか難しいぞなどと作者も考えていたのだけど、まさか開始2秒でルール違反が発生してしまうとは夢にも思わなかった。

嘘です。

ごめんなさいあれです、うん、その、実はテーマ決まった瞬間にこの小説思いつきました。

はい。




さて。

こうやってうだうだと言い訳を並べても仕方がないので管理人さんにブッ飛ばされることを覚悟で小説を当たり前のように勧めていきたいと思う。

なに、まだ高校生だししかもまだ1年生だからこれくらいの馬鹿は許されるだろうテヘぺロ☆なんてこれっぽっちも考えていない。

どのくらい考えていないかというと買ったばかりのソニーのプレステーション3を開封前にタネも仕掛けもないマジックを披露するためチェーンソーで真っ二つにして本当にタネも仕掛けもないことをアピールするくらい考えていない。


「さっきから何をぶつぶつ言ってんのよ」


馬鹿の桜が話しかけてくる。

そうか。僕はぶつぶつ言っていたのか。

気付かなかった。

どうしてだろう。なぜ気付けなかったんだろう、こんな簡単なことなのに…。


などとどっかの恋愛小説にありそうな「こんなにも近くにいたのにどうして気付けなかったんだろう…」みたいなことを言ってみたのだけど面白かっただろうか。

僕的にはものすごく


「つまらん」


「あ、さいですか…」


どうやら桜には僕の芸術的センスがわかっていないらしい。

いつの時代でも芸術はなかなか理解されないものだ。

ところで小説って芸術?


「どうでもいいわ。そんなことより私の話聞いてた?」


本当にどうでも好さそうにため息をつきながら桜は言った。

言った。

言った。

うん。


「いや、聞いてたけどさ。てかせっかく人がお前のミスを流そうと必死に話をそらそうとしてんのに何をしてくれんの。お前マジで疫病神だな」


「うっわ!!ひどいわこの男!こんな美人で天使のような私を疫病神だなんて!!呪ってやるわ」


「本当に疫病神じゃねえかよ。で、なんだっけ?」


もうフォローするのはやめた。

きっと神様が何とかしてくれることを願って


「うん。私、進化する」


「どうぞ」


「いやどうぞじゃなくてさ、あんたも協力しなさいよ」


「なんで僕がおまえのような美人で人望が厚くてモテモテで嫌味がなくて俺の唯一無二の親友に協力してやらんといかんのか」


「ああ、ありがとう。で、協力してくれんのね」


「まあ、ほかにやることないし」


お前に協力しないとこの話進まなさそうだし


「で、話を戻すけど、私は進化したいわけよ」


「はぁ、いやしかし進化って言ってもどういう風に進化したいんだ?」


ガッツリ禁止ワードを使いまくっていることに関してはノータッチでいてもらおうか。

いや、マジ、お願いします。


「私は人間を超えたいのよ」


「がんばってください」


「しばくぞ」


「ごめん」


「………」


「………」


「………」


「え!?ちょ、マジだったの!?」


「え、あ、まあ、マジだけど…」


そうだった。こいつは公式設定で馬鹿だった。

すっかり忘れていた。

この調子だと僕が馬鹿みたいな設定に陥りそうだったからすっかり忘れていた。

あぶないあぶない。


「さ。考えて!」


「何を」


「私が人間という柵から抜け出し、新たな生命としてこの地球上に君臨し、新しい神となるための方法!!!!!」


「とりあえず進化する前にお前の脳が退化してきてるみたいだから元に戻そうか」


「何ふざけたこと言ってんの。私はマジよ」


「マジかよ…」


頭痛くなってきた。

こんなのが他の面ではパーフェクトなのだから神様って本当に不平等。


「さ、ささ!いいから早く考える!」


「んだよ…なんでそんなにテンション高けえんだよ…」


めんどくせっ


「………」


「………」


「ねえ」


「ん?」


「なんか思いついた?」


「んー。まあ、いくつかは」


「え!?マジ!?あんた天才!?何何!?教えてよ!!!」


まあ、僕は天才だからね。

どうすれば人間から神になれるかなんて10秒あれば100は思いつくのさ。

んなわけねえだろ。無理だわ。

とりあえず適当にいなしておくことにした。


「えー、あー、まずここに水筒があります」


僕のバッグの中から水筒を取り出す。

僕は水筒男子だから常に水筒を持ち歩いているのだ。


「うんうん!」


「そして、この水筒の中身の液体、名を「ウーティンロー」といいます(ウーロン茶)」


「うんうん!!」


「えーこの液体はなんと人間の本来使われていない部分を最大限まで引き出すことのできる能力を持ち、非常に危険な液体です。が、」


「うんうん!!!!」


「なんとこれにこの秘薬、「スリャクラッジャー」、通称ラッジャー(砂糖)を入れることによって細胞レベルから10段階ほどすっとばした頑丈な体を手に入れることができるわけです。簡単に説明すればフリーザ様の最終形態のようなものです。しかも見た目は一切変わらない」


「おおおおお!!!」


「そして、今言った通りにこの秘薬を投入し、このウーティンローを一気に飲み干します」


飲んだ。一滴の凝らず飲んだ。

甘かった。

スティックシュガーを入れたウーロン茶とか飲みたくないね。

甘ったるくて吐き気がしてくるよ。


「………ど、どうなった…?」


桜が心配そうに僕の顔を覗き込んでくる。

その上目づかいは反則的。

惚れてまうやろ


「ん…ああ、力が…!!!力がみなぎるようだ!!!!!!」


「!!す、すごい…ほんとうだったのね…そのウーティンロー!!!!」


「ああ、そうさ…これは本当の…ってんなわけねえだろ気付け!」


つい突っ込んでしまった。

どうしよう。

僕明日からお笑い芸人として生きていこうかな。

うん。やめておこう。

合わない。




「まさかウーティンローだったとは…すっかりだまされた…」


「ウーロン茶な。しかしお前本当馬鹿だな…」


「う、うっさいな!!!本当は最初から気付いてたし!!!むしろ気付かないふりしてやってた私に感謝するべきだと思うよ君は!!!」


「あー!わーったわーった!わかったから耳元でわーわーさわぐな五月蠅い」


「うっわ!!「五月蠅い」なんて使っちゃってさ!!大人ぶってるつもりかよ!!」


「いいだろ別に!たまたま変換したら出てきたんだよ!悪いか!」


「ああ悪いさ!何が悪いかって!?しるかそんなの!!!」


いよいよめんどくさくなってきたので中略





「おーっす。元気してたかーい」


2日間の休日を終え、学校へ向かう途中桜と出くわした。


「できれば会いたくない人間ぶっちぎりナンバー1なのだがそのことは黙っておこう」


「おっしゃ。君後で体育館裏にこい」


「ごめんなさい付き合えません」


「ちげえよ早とちりすんなよ」


え?違うの?

てっきり体育館裏は告白される場所だと思っていたんだけど。

この前も体育館裏で告白されたし。


「え!?だ、だれに告白されたの!?」


「ん?ああ、花音ちゃんっていう子だよ。これがまたお前と違っておしとやかで優しいんだな。可愛いし」


「へ、へえ…君はそういう子がタイプなのか…」


「まあねぇ。ドストライクだね。まさに理想像って感じ」


「!?」


どうしたのだろう。

桜が異様に焦っているように見える。気のせいか。気のせいだ。

桜が僕に恋愛感情を抱いているわけないし。

と、フラグを立ててみる。


「そそそそそ、そそ、それで、その子の告白は…OKしたの…?」


「ん?何言ってんだよ。前から狙ってた子だぞ。何のために毎日おはようおやすみを繰り返していたと思っているんだ。もちろんOKしたにきまっていr」


「いやあああああああああああああ!!!!!言わないで!!!!それ以上言わないで!!!!」


「決まっているだろ」


「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!ばかあああ!!!!もう君なんかその花音ちゃんって子とずっといちゃいちゃしてればいいんだ!!!」


「いや、もうしてるけど」


「いやああああああああああああああ!!!!!!!」


なにこいつ。

反応おもしれえ


「しかもキスした」


「え……それ…本当…なの…?」


「もち」


「……うぐっ…ひっぐ…ぐすっ」


なぜか急に泣き始めた桜。

俺何かしたか


「き…今日は行かない…」


「は?」


「今日は学校行かない…やすむ…」


眼がマジだ。

しかし、ギャルゲーの話をしているだけなのに本当面白い反応するなぁ。


「…?…え?今何て?」


「ん?だからギャルゲーだって」


「は?」


「ギャルゲー。花音ちゃん。ゲームに出てくるキャラクターのこと」


「…」


「?」


「こんのぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!馬鹿野郎!!!!!!!!」





血の味がした。

確か意識が飛ぶ前桜に思いっきりアッパーを入れられた気がする。

脳震盪が起きたのだろうか。気付けば病院のベッドで寝ていた。


「!!気がついたの!?よかった…本当によかった…」


寝ずに看病してくれたのか、桜の目の下に小さくクマができている。

病院送りにしてくれた張本人はこいつだからそれくらい当然のことのような気もするけど…


「ごめんね…私のせいで…」


「あ、ああ、気にすんな。俺もわかっててお前をおちょくってた面もあるしな」


「…わかってた?」


「ああ。お前が僕のことが好きなこと」


「……シャーナ!!!!!」


「わー!!!ちょっとタンマ!!!タンマ!!!それはシャレにならない!!下ろして!!僕が悪かった!!!」


なんとかなだめて桜の手から花瓶を取り上げる。

こんなので頭かち割られたらたまったもんじゃない。


「あ。そうそう、そういえばお前、進化したいとか言ってたよな?」


「え?うん…まあ…」


「いや、いろいろと調べたんだけどな?進化ってもうすでに生まれてきている僕らはすることはできないんだけど、僕らの次の代、つまり子供は時代にあわて少しずつ少しずつ進化しているらしいんだ」


「知ってるけど…それで?」


「つまりだな。お前は進化できないかもしれないけど、次の代にそれを託すことはできるだろ?まあ、要するに…そのーあれだ…」


「…?」


「僕と、次の代へ進化を託してくれませんか…?」


「…それって…」


「好きだよ、桜」


「…うん、私も…」








おわれ

リア充爆発しろ

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― 新着の感想 ―
[一言] すごい面白いです!!「僕と、次の代へ進化を託してくれませんか…?」ってリア充通り越して結婚してくださいって言ってるんですねww
[一言] 見事に最後はリア充ハッピーエンドでしたねっ(`・ω・´) とても面白かったですヽ(*´∀`)ノ
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