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本当の願い

私は品行方正で真っ直ぐで清純な女の子になりたかった。

かわいくて努力家でノリも良くて人が集まってくるような子。

楓みたいに抜けてるところまで完璧で助けてあげたいって思えるような子。

本当はそんな子になりたかったんだ。

でもね、私の考え方は腐ってて、顔はかわいくないし、努力はするけれど愚痴を言う。

どう考えてもなれるわけない。

わかってたよ、そんなこと。

でも、それでも憧れだった。

そんな風になりたかったし、そんな子と本当の親友になりたかった。

私もそんな子を目指して頑張ってた。

でもね、楓には勝てなかったんだ。

楓は素で真っ直ぐだったんだ。

私のは偽もの。

しかも精度の低い偽もの。

完璧になれない自分に腹が立って、素で完璧な楓にも腹が立った。

1番辛いのは、楓が心を開いてはくれないこと。

私のことを信じてないし、親友だとは思ってないのがわかる。

何より、私の友だちの未来とずっと行動してるのがいい証拠だ。

たぶん、もう嫌になったんんだろう。

うざくてめんどい私。

細かいことに傷ついて一人が好きなのにかまってほしい私。

なんでこんなめんどくさい性格なんだろう。

こんなやつに心なんて開きたくないよね。

私が心を開いてないからかな。

私が初めから心を開いていたら良かったのかな。

心を開いて仲良くなろうと歩み寄っていたら良かったのかな。

私はただ楓と本当の友達になりたかった。

冗談も失敗も全部笑い飛ばせるような友達になりたかった。

でも、そのすぐ後に嫉妬と憧れの感情が頭の中を渦巻いた。

私なりに頑張って嫌われないようにしたことが裏目に出たのかな。


どうしたらよかったんだろう。





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― 新着の感想 ―
自己嫌悪と周りと比べてしまう感情が強かった気がします。 友達の姿をはっきりと見てとらえてます。 完璧な友達だから好きなのに嫌いという苦しさが見えてきて切ないです。
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