表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

⑤ 自助と共助で頑張るしかない現実

質問者:しかし、若い方に関しては「10代婚活」と言う革命的な案ですが、それって10代に着目してばかりですよね?

中学生以上の年齢の方の場合にはどうすればいいのでしょうか?



筆者:そうですね。ここからは全ての子供が産まれる可能性がある女性の方に関しての話になります。

少しでも子供が欲しいと思われている女性の方は、学生のうちから卵子を凍結して保存することを行っていく必要があると思いますね。


 というか、そんなシステムがあることすら知らない方も多いのではないかと思います。精度の周知をして子供を希望されている女性の方全ての卵子凍結保存を行うべきでしょう。



質問者:確かに、なるべく若いうちから保存しておけば妊娠する可能性は上がりますよね。


※体外受精成功率は、卵子を採取した時点の年齢が30歳以下の場合およそ35%、30代後半でおよそ25%ほどであり、40歳以上になると15%以下。



筆者:③では10代婚活のメリットとして就職前に出産を済ませておくことを挙げておきましたが、今回はその逆です。

 仕事で地位が上がった後に結婚・出産を行えば裁量権を持っていますから、給料が下がることも無く産休が取れたりして、自由が利く可能性も上がります。


また、現状は結婚願望が無くとも「理想のカレ」が突然現れてライフプランが大きく変わる可能性もあります。

 しかし、もう肉体的に厳しい――そんな悲しい状態を卵子凍結保存では打開できる可能性が上がります。


 ただし、卵子の凍結費用に関しては、凍結する卵子の個数と凍結年数に比例してかかる値段も変わっていくので注意が必要です。


 現状東京都が補助金を出している程度だと思うので、最低でも保険適用にするべきでしょう。



質問者:なるほど、生き方の幅は広げていかなくてはいけませんね。不妊治療もあまり成功率が高くない上にお金がかかりますからね……。


 

筆者:また、「生まれなかった数」についても着目したいです。日本の人工妊娠中絶の数は何と年間毎年14万人前後です。


 この中絶を無くしていくシステム作りを構築し、改良していくことが必要です


 まず、なるべく中絶をしに病院にやってきた人に対して、何とか産んでいただきます。

 今一部の自治体である「赤ちゃんポスト」といった匿名性の出産システムの公的化・発展することが大事だと思います。

 受け皿が見つかるまでの間育てる機関も必要かなと思いますね。


 これも「10代婚活」を推し進める上で大事なセーフティーネットだと考えます。

 若い方同士の間柄ですと「一時の過ち」と言うのも増えてくると思いますからね。


 そして、子供に恵まれておらずなおかつ子供を育てたい方たちを臓器移植のように順番待ちや抽選するシステムを構築します。

 このような、特別養子縁組による受け皿のセーフティーネットを作っていくべきだと僕は考えます。


(一方で中絶の保険適用を全面廃止すると良いでしょう)



質問者:中絶数がそんなにあるだなんて知りませんでした……。これに対する何かやりようがありそうな気がしますね。


 一つ質問なのですが、よく婚外子が日本に少ないから少子化だというは話もあるのですがそれについてはどうなのでしょうか?



筆者:シングル親世帯の約4分の3が母子家庭なのですが、母子世帯の就労収入の中央値は169万円となっていて、月額14万程度です。14万円では正直暮らすのがやっとで大学に行かせることができません。


 婚外子を推進するのであれば最低でも、返済不要型の奨学金の大幅拡充や国公立の大学無償化などを行わなければ大きな年収格差に繋がってしまいます(大卒と高卒の生涯年収差は4000万円)。


 そもそも婚外子数が多いと出生率が高いのとで因果関係があまり無い(イタリアやスペインは婚外子数は多いが出生率は日本と同程度かそれ以下)という話もあるので、やはり重要なのは②で挙げたように「未婚者の貧困対策」だと思っています。


 特に減税や社会保障費減額はいつでもすぐできることなので早急にやるべきです。



質問者:なるほど、やっぱり若い方の経済的問題を解決することが急務なのですね。



筆者:いずれにせよ、今の「異次元の少子化対策」の原案では国民負担が増すばかりで抜本的な少子化解決には全く結びつかないと思います。

 そして他にやりようがいくらでもあると言うことは、これまでお読みいただいた皆さんはお判りいただけると思います。


 今の政府がなぜズレているのかと言いますと、国民目線では無く、今の利権維持・強化のために動いている政治家ばかりだからですね。


 むしろ「少子化対策(失笑)」の財源(失笑)のために増税を行い、今いる国民は苦しめられ続け、格差社会・貧困問題はさらに深刻化して、結婚する方は減少するでしょう。


 そして「働き手が足りない」などと言って移民受け入れなどによって今ある日本の姿は50年後には消滅してしまいます。


 僕の提案は極端なのかもしれませんが、日本の未来を本当に考えているのならば、今のプランを全てリセットして根本から政策を考え直して欲しいなと心から思いました。



質問者:ここまで何だか理想論ばかり話し合ってきたような気がしたんですが、

今の現実的に私達一般人が出来ることと言うのは何か無いのでしょうか?



筆者:一般人の僕たちができる少子化対策としては小さいお子さんを育てるためのセーフティーネットの一翼を担えるのならば、担っていくことが大事だと思います。


 ただ、余裕がある方では無いと難しいです。


僕がそれ以上に大事だと思うのは今の幼い子達が将来、自分の子供を持ちたくなるように、“大人たちが楽しそうに過ごす“と言うことも大事なのかなと思いますね。

 将来に絶望しかないと思ったら結婚だの子供だのと言う話になりませんからね。



質問者:確かに子供の自殺者数も過去最多ですからね……。希望に満ち溢れた社会にするためにはまず私たち大人が笑顔で生きていくことが大事になりそうですね。



筆者:ちょっと今はあまりにも暗い顔で過ごしている大人が多いですよね。

 僕は外にいる時はなるべく(不気味じゃないような)笑みを浮かべながら過ごそうと心がけていますね。


 いずれにせよ、明後日の方向を向いている政府に頼るのは難しいです。

 生活保護以外は“自助“と”共助“しか無いのではと思えてしまいます。

 価値観が合う気心の知れた人たちで助け合う社会を国民の中で作っていき、そのコミュニティの中で生きやすい社会を作っていく必要があるように感じますね。



質問者:ただ今の世の中は“隣人すら知らない”と言う状況だと思うのですが……。



筆者:そうなんですよね。平成以降、コミュニティが破壊されています。共助のための地域のコミュニティを復活させたりする必要があると思うんですよね。


 しかし、コミュニティの縛りが強すぎると逆に“しがらみ”になってしまうのでこれもまた塩梅が難しい問題だという風に感じますね。


 少しでも何かしら接点がある人で価値観が合いそうだなと思った人とは、場所の遠近に関わらず積極的にかかわった方が良いでしょうね。“リアルで会った人”というのは今後貴重になっていくように感じます。


 “ただ会うだけ”のマッチングアプリやシェアハウスの拡大版のような集団コミュニティなどの現代的なツールを活用して色々と繋がっていき、その中で子育て支援をしてくれる仲間を探すことも大事かなと思いますね。



質問者:確かに、ネット社会になったことで広く薄く繋がることができるようになった気がしますけど、リアルの人と会うことって減ったような気がします……。

 昔の友達とかでも再会できるのでしたら、大事にした方が良いのでしょうね。



筆者:そうですね。その方が良いと思います。

ということで、本日もここまでお読みくださりありがとうございました。今後ともこの様に政治の問題を発信していきますのでまたお読み下さい。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 確かに。 「異次元の」というほどには革新的ではないなと私も思っていました。 私は、男女の性差を無視した「男女共同参画社会の確立」というファンタジーが招いた結果だと思っていました。 も…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ