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④ 「10代婚活支援」の課題

 次に10代婚活の問題点や課題です。これを乗り越えられるだけの政策を日本国政府には期待したいですけどね。


 第一の問題点は、日本では性教育がかなり遅れているのです。体制が確立していないと言っても過言ではありません。

正直な話、こういう表現あまり言いたくは無いのですが、ご両親が説明してくれない限り「自分で勉強する」以外方法が無い訳です(笑)。



質問者:はぁ、なるほど……。しかし、どうして日本は性教育が遅れているのでしょうか?



筆者:学習指導要領の中には『はどめ規定』(国が定める学習指導要領に「妊娠の経過は取り扱わないものとする」という一文)があり、性行為は取り扱わないことになっているみたいなんです。



質問者:へぇ、そんな規定があるのですか。



筆者:指導要領なので『はどめ規定』もある条件を乗り越えれば、性教育を教えることも可能なようですが、その条件と言うのが、


・児童生徒の発達段階を考慮すること

・学校全体で共通理解を図ること

・保護者や地域の理解を得ること

・集団指導と個別指導の内容の区別を明確にすること


 という4つの条件のようですから中々、コンセンサスを統一することは難しく、事実上「できない」というのに等しいのです。

 現状「やりがい搾取」に違い形で休みが少ない中、先生方は頑張っておられますからね。

 先生方も仕事が多くなかなか通常の授業以外での時間を割くことができません。


 そのために、この学習指導要綱の改正は必須でしょう。また、性教育のための教科書選びも慎重に行う必要があると思います。



質問者:世界ではどのような性教育の方針がされているのですか?



筆者:2009年にユネスコが公開した包括的性教育の枠組み「国際セクシュアリティ教育ガイダンス(2018年に改訂)」の生殖に関する項目では、5~8歳の段階で「赤ちゃんがどこから来るのかを説明する」ことを目標にしています。



質問者:なるほど、日本はかなり遅れていますね……。



筆者:また、性教育無くしては性暴力の問題を教えることも困難になります。

 特に女性は弱い立場になりがちですから、守っていくためには避けて通ることは出来ないと思います。

 性教育の際は男子生徒・女子生徒と教室を分けてでも行うべきだと僕は考えます。

 性教育無くして「10代婚活」政策をやることは逆に性が開放的になり過ぎてしまい、犯罪の温床になりかねず危険でしょう。



質問者:確かに、曖昧な表現で性暴力についての注意喚起は出来ませんね……。



筆者:ただ、この10代前半のタイミングで、別の性教育であるLGBTについての教育をしてしまうと逆に「少子化推進政策」になってしまうので本当に注意したいです。


 アメリカでは実際に取り返しのつかないホルモン治療などをしてしまい元の性別に戻れないといった事例も存在するようです(第二次性徴前に治療をするケースが海外では多いようです)。

 異性に対する単なる興味や羨望なのか? 本当は違う性別なのか? よくよく考えて欲しいと思います。



質問者:うーん、この辺りは本当に難しそうですね。明確に線引きすることができませんから……。



筆者:僕は性別に関して悩める当事者になったことが無いので断言はできませんが、基本的には産まれた時の性別のほうが正しいような気がしますけどね。

 ホルモン治療などで肉体的に変えても性固有の染色体は変わりませんからね。

 勿論不幸にも違う性別で生まれる方、一般とは違う性的嗜好の方もいらっしゃるとは思いますけどもね。



質問者:ここら辺のところはデリケートですので最善の案が出しにくいですよね。

 どんな案でも反対意見が別方向から殺到してきそうで……。



筆者:そうなんですよね。塩梅が難しいところです。


 次の問題点として早く結婚をしてしまうと周りと比べて浮いてしまうと言うことが挙げられます。


 例えば、お母さん方は10代とか離れていて自分がその輪の中に入ることができなかったり、

 逆に同年代が仕事をしているのに自分が育児をしているといった具合に周りと違ったことをしていると不安に思ってしまうことが想定されるんですね。


 ここら辺も国策や最低でも市レベルとして10代婚活をやって同年代のお母さんコミュニティを作っていかないと、子育てが難しいのかなと思ってしまいますね。

 

 

質問者:確かに周りと違っているとそれだけで不安になってしまいますものね……。



筆者:3つ目のデメリットとしては判断能力が低いうちから結婚を迫られるので、結婚相手の選択を間違ってしまうと言うことですかね。

 10代で婚活をしてそのまま結婚ですと、付き合う人数にも限りが出てきますからね。


まぁ、これは実はそこまでデメリットでは無いかも? と個人的には思いますがね。

 

 というのも今は結婚されている方はほとんど自由恋愛による結婚だと思うのですが、離婚する方も増えていますからね。データによると3組に1組は離婚しているらしいので……。お子さんが大学卒業されてからの熟年離婚も増えているようですからね。

 人間関係はそれだけ難しい問題だとも言えます。

 


質問者:なるほど、それはどっちとも取れませんね……。

 


筆者:次に、マッチングアプリを活用した婚活についてなのですが、これは10代に限った話ではありませんが一部の人気の方に極端に集中してしまい2~3割ぐらいの方は“誰ともマッチングしなかった”と言うケースもあるようです。


 やはり、写真やプロフィールなどのデータですと極端に集中してしまうんです。

 よっぽどな特徴が無ければ大勢の中から選ばれる可能性すら低いのが悲しい現実のようです。



質問者:確かにそうなのかもしれませんね……。



筆者:ですから、新しいタイプのマッチングアプリのシステムを構築する必要があります。

 特にポイントなのは“顔写真”をどうするかのような気がします。SNSなどで加工するのが当たり前の状態になっていますからね。

 もういっその事、アバターにしてトーク能力で勝負の方向の方が良いような気がします。


また、メッセージなどに対しより良い応答ができるように訓練しておくことも大事なのかなと思います。


 ※なお、筆者はマッチングアプリを使ったことが無いためこの程度しか言うことができない模様


 ということで、「10代婚活」の骨子はこんな感じです。次に、この政策を支えるためのサブ的政策と、20代以上の方のための改善案についても見ていこうと思います。


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