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~かけ軸~ 歌詞

作者: Kite


   【かけ軸】

  

 それだけでは意味がない。

 足りない。

 異なるものとものが交じり合わなければ、

 決して動かせない。

 掛け間違えてしまったかけ軸を直してほしい……。


 一度歪んでしまったなら、

 元に戻すことは難しい。

 だから僕たちは、

 間違いを犯さない様に生きている。

 正しく時を刻む置時計は、

 幾度も季節が移り替わり、

 この場所で時を重ね続けた……

 またやってくる明日を、

 想いながら――止まってしまった。。


 僕が縦軸、君が横軸なら、

 二人はすれ違うばかりだ。

 あの日、あの時、

 「あの一点で……」

 十字架に交差した接点は偽りだったのか?

 ほんの些細な手違いで

 狂ってしまった時間軸は、

 取り戻すことができない。

 こぼれて落ちていった。 


 一人ではダメなんだ。

 僕が持つ半分と、

 もう一人が持つ半分が合わさって、

 はじめて止まっていた時間が動き出す。

 掛け離れていった時間軸を戻すことはできない。

 二人が違えてしまった選択肢は、

 霞んで消えてしまった。

 僕は、ここで君の帰りを待つ。


 たった一度しか出会えない。

 何度も、掛け合えない。

 それでも欠けたままの僕でも、

 奏でられる旋律があるのなら、

 諦めはしない。


 一度歪んでしまったなら、

 元に戻すことは難しい。

 だから僕たちは、

 間違いを犯さない様に生きて

 生きて生きて……狂った。


 僕が縦軸、君が横軸なら、

 二人はすれ違うばかりだ。

 あの日、あの時、

 「あの一点で……」

 十字架に交差した接点は偽りじゃない。

 

 これは一つだけでは足りない。

 動かせないんだ。

 この先に、僕と君の時間軸があるなら、

 きっと……

 掛け間違えてしまったかけ軸を正せるはずだ。

 いつか訪れる、その時を――

 僕は、先で君の帰りを待っている。




  

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