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74.蹂躙と報復2

今回のお話は短いです。


※注意:「蹂躙と報復」では若干の性的な表現が含まれています。不快に思われる方は飛ばしていただくようお願いたします。

 


 夜半。

 シロイの耳に、道行く酔客の歌声が聞こえる。

 数時間に及ぶ蹂躙がもたらした強すぎる刺激で気を失っていたらしい。

 シロイは未だ絡みついていた鉄鎖鞭を引き剥がし、破れてしまった服の残骸を引き寄せる。

 大変な事態になった身体をそれで拭い、憮然とした顔を向けると、着崩れたカリアの寝顔が見えた。

 その満足感に溢れて幸せそうな寝顔に、思わず口元が緩む。


 しかし先ほどまでの痴態を思い出し、顔が熱くなった。

 眉を寄せて視線を逸らし、衣類棚へと向かいタオルを取り出す。

 タライを運んで【製湯】の魔術陣を使いお湯を張る。タオルを絞り、シロイは少し戸惑いながら、カリアの身体へと手を伸ばした。


 シロイ魔道具店に娼館『オルビィ』の看板であるケトリが頻繁に買い付けにくるようになった頃。接客担当が居なくなる最大の理由として、不衛生から起こる病気を挙げていた。

 汚れは体調を崩す原因になるため、身綺麗にすることは大事だと理解していたシロイは、タオルでカリアの身体を拭っていく。

 身をよじってくすぐったそうにしている姿や時折漏れる吐息に、熱が出たように頭が熱くなる。

 それでも病気になってはいけないと、丹念に拭いとり、手が止まった。


 しばらく迷い、考え、呻り、自問した結果、新しくて柔らかなタオルであてがう様にして。

 そこにそっと指を入れると、どろりとしたものが溢れ出てきた。

 それが元々どこから出たのかを思い出して首まで赤く染まりながら、タオルに吸わせながら優しく掻き出していく。

 柔らかなタオルがまとわりつくようになって、シロイは作業をやめてタオルをタライに入れた。


 作業の間に漏れていたカリアの吐息や、かすかな声が呼び起こした、先ほどの蹂躙の光景や感覚。

 それから逃げるように、タライを片付けようとしたシロイの手が掴まれた。

 寝返りをうつようにして引き込まれた身体が、柔らかく受け止められる。



「…………んぅ……」



 そのまま、抱き枕にされた。





寝ている彼女の身体を綺麗にした結果、抱き枕にされた。というだけのシーンです。

なにもやましいことはしていませんよ?


このぐらいならR15の範疇ですよね。


※アウトだった場合は「蹂躙と報復」の箇所は書き直しや削除をする可能性もあります。ご了承ください。

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