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122.蛇足1 魔道具

本編は121話が最終話になります。

今回と次回は蛇足として設定的なものを載せていますが、ほとんど思い付きです。

 


 作中にでてきた魔道具の、適当な設定のようなもの。

 他にもあるはずなのだが、作者がめんどうくさがってちゃんとまとめていない。

 気が向いたら追加や修正をするかもしれないが可能性は絶無。





『光る足跡』の容器

 迷宮探索時の迷子防止として作成された魔道具。

 オオコウモリの皮膜を三層重ねた袋と、木製の点滴機構で出来ている。

 腰や背負い袋に結びつけるために外紐が縫い付けてある。

 点滴機構の封を緩めると一定の時間毎に内部の液体が一定量滴るようになっている。

 袋の三層のうち中間にある層に【効果持続】の魔術陣の構成を二重に含ませており、魔術効果を持つ液体を袋内に注ぐと発動する。

 同様の皮膜で隙間を縫い合わせてあるため、分解しても判別は難しい。




『光る足跡』の液体

 草や花、木の実や皮、野菜クズや皮などを【灯り】の魔術陣の構成として、それらを浸した液体に効果を発現させている。

 素材や魔力の込め具合などで発光の色味が変わる。

 再利用のために用いた素材は回収しているため、他の魔道具師には構成素材が分からず混乱を招いた。




『光る花』

 練り粉に『光る足跡』から回収した素材を混ぜたものを花の形に形成した再利用品。

 素材に染み込んだ液体の影響で魔力を込めると微かに発光する。

 製作者がある女性を口説き落とすために作ったとする説と、許しを乞うために作ったとする説がある。




『除香盤』

 魔術陣【通風】の効果を持つ魔道具。

 周辺の空気を取り込んで循環させることで、空気に混ざる臭気と湿気を吸着する。

 練り粉に『光る足跡』から回収した素材を混ぜたものを板状に形成したものを、手のひら程度の札に切り分けた再利用品でもある。

 効果は高くないが半月ほど持続するため、押入れや風呂場などに使われている。




『掃粘剤』

 大ガエルの粘液袋を指先程度に切り分けて、【増幅】の魔術陣の変形を彫りこんだ魔道具。

 体温以上の液体につけると魔術陣が構築され、一欠片で汁椀一杯ほどの塊になる。

 製作者はこの寒天状の物体を可食品としていたが、確かに毒性がないかわりに栄養価はかなり低い。

 更に同様の液体を加え続けると粘液化し、冷水を浴びせると付着した不純物を吸着して剥がれる。店舗では清掃用品として販売していた。

 バケツ一杯ほどに浸し、清掃箇所に塗布して冷水で拭うという用途である。

 しかし倍量で更に滑りやすい粘液状となり、その感触に着目した娼館が業務用に使用した。

 皮膜の用途も兼ね、複雑な構造の中からも不純物の除去が容易になるため、重用されている。




『暗怖』

 指先ほどの印章とシロイ魔道具店の店舗窓を覆う板材。板材の中央に押印すると【暗忌】の魔術陣が発動する。効果としては、危険そうだから寄りたくない雰囲気を醸す、というもの。店舗のある北街はもっと危険な人物が多くいたため、実際にはただの板材と変わらない。




『叫球』

 木製の球体に紐で繋いだ棒を刺した形の魔道具。棒を押し込むと自動で飛び出し、抜けた瞬間に穴から音を発する。オオコウモリ捕獲用に調整してあるため人間の可聴域では聞こえない。穴にゴミが入った場合や、水や泥の中では効果が激減する。




『崩輪』

 魔術陣の崩壊による暴発が生む魔力を、意図的に起こすことを目的とした魔道具。

 台車や馬車などの車輪の回転により魔術陣の構築と崩壊を繰り返し行う機構。

 生成した魔力を接触させた他の魔術陣に流す事で、魔術陣の自動発動という機能を構築した。

 これは後に彼が考案した永続魔術陣にも組み込まれている。

 魔力生成のための魔術機構として、現在でも最も簡素な構造として知られている。




『雷受』

 対になる鉱石の間に【発雷】の効果を流す魔道具。

 シロイ魔道具店の天井と床、個人用荷引車と杖などに使われている。二点間を遮ると【発雷】が発動する。

 店舗ではシロイが魔力を流す必要があったが、個人用荷引車では『崩輪』による魔力蓄積を用いて自動化されている




『魔力回復飴』

 効能差により大回復飴もある。どちらも摂取により魔力を回復させる飴。トロイの『ハッカ魔力飴』が原型だが、刺激に耐えられなかったシロイが果実味に改変した。

 たまに懐かしんで作った『ハッカ魔力飴』を食べて悶絶し、あまりを常連客に配っていた。




『広歩靴』

 シロイが自身で使っていた膝上まであるブーツ。それに【加重】の効果がある魔術陣を組み込んだ魔道具で、底面部に向けて重力がかかる状態を維持するが魔力を流し続ける必要がある。そのため販売品としては不適と判断された。迷宮内での遭遇回避や立体機動に用いられた。天井付近の空間魔術陣を確認するために作成された。




『転移陣』

 現物は消失した魔道具。同一世界、ほぼ目の前の距離に転移することができる魔道具で、市販のドアを使って作られていた。実用性が皆無のために失敗作として分解保管されていた。




『異世界転移陣』

 シロイとカリアが帰還するために作成した魔道具。侵攻などの悪用を避けるため、両名の転移後に自壊する機構が組まれている。後にある世界ではこの自壊機構を再現して、自爆装置を作成した魔道具師が巨大な人型の鉄塊を作成することになる。




『霧印』失敗作バージョン

 迷宮内で逃走する際に追手の視界を遮るために通路を霧で満たそうとした魔道具の試作品。

 扇ぐと霧が霧散してしまうため失敗作扱いになった。




『霧印』覗き防止バージョン

 公衆浴場などでカリアの裸体を見られないように対策したもの。全体を隠す霧を押印付近に収束させたことで扇いでも散らなくさせた。『託宣』が『神の目を遮る』と預言した魔道具でもある。

 のちに更なる改良がなされて水中でも霧状に隠すようになった。




『光印』覗き防止バージョン

 上記の『霧印』が水中では用をなさないことで作られた魔道具。この発明によって『霧印』の改良がされる。暗闇で灯りを確保する方法でも使えるが、そうした使用をされることは少ない。




『唇光』

 妻カリアに人前で口づけをされることへの対策として作られた。グリス状のものを唇に塗布し、同一面が接触すると発光する。

 口づけされること自体を回避する魔道具は作られていない。





ほかにも魔道具がある気がするんだよなぁ。【収束】のやつとか。『投光器』とか。『照射機』とか。

気が向いたら追加します(絶対しない)。

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