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君はまだ見えている  作者: へびいちご
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楽しいでいいのかな…?

2章 楽しいでいいのかな?


ドンっ と教壇に資料を置いた。

今度はなんだ…?

「えー、今日のこの時間は修学旅行の班決めと、できたら計画を立てまーす」

そう中3になって初めての行事は…



4月28日…のこと

「え!?修学旅行!!?あ!そうか…もうそんなたったのか」

そう、俺は春休み連絡のなさに それだけに気を取られ 修学旅行がある事をすっかり忘れていた。

「一緒に班なろーね!!」

「うん!なろ!!」

急にテンションが上がり 川は綺麗に光っていた。




「それでは 班を勝手に作ってください。」

俺はすぐに詩月の席に行った。

そしたら……?

「ねねねねー!ねねーねーねねね!」

ゔ……この声は……

「俺らも入れてくれよー なーなー」

海斗と結城だ。

「詩月ー!! 一緒に班なろー!」

「お、じゃあ小桜とふみやと結城と俺とすずなと伽夜の6人だな!」

班はあっさり決まった。

なぜなら 学年60人 全校60人 という今年で廃校となる田舎中学だったからだ。

こんな田舎から歴史の都京都に行くのはみんなテンションアゲアゲだった。



計画を立てる。まずは一人一人どこに行きたいか…!これが重要。

「貴船神社!」

「えー? 遠いよ 伏見稲荷大社でしょ!」

「新緑に染まった 嵐山なんてもよくねーか?」

「あー、わかるわかる! 渡月橋もねー!」

「仁和寺やろ! え? やっぱり金閣寺? んー龍安寺もええな」

パンフレットをみて計画を立てると行きたいところばかりで 全然進まない。


はい、5班終了。

計画のチェックが終わった。終わったのは5日後の放課後だった。

「ぁぁぁあ! やべ! 部活!! じゃーなふみや!」海斗と結城は校庭へと行ってしまった。

部活はサボって下校をした。

いつもと違う景色。土手の川は紅色に染まっていた。

一人で通るとやはりいつもと違う感じ、みんなで帰るのが一番いい。



GW

「いやっホオォォォォ!」

俺たちは潮干狩りに来ていた。

「やっぱりGWと言ったら潮干狩りだよな!」

という海斗の意見で俺たち5班は 親睦を深めるために潮干狩りに来た。

もっと他のことあっただろうに……。

スケジュールが唯一あっていたこの日 筋肉痛になりに来たようなもんだ。

風で揺れる 詩月の髪。 少し見とれていた。

「うーん、やっぱり時間が経つの遅いよねー。なんでこんな時に限ってまだ潮が満ちないんだろ」 やっぱり俺は楽しみにしていたみたい。

本当は2人きりで居たかったが これはこれでいいだろう。

そして俺は生き物が好きだ。この暇な時間もヒトデを見つけたり 時には……

「おい、ふみや 俺とて押し相撲勝負しねーか?」

「ふっ 受けて立つよ」

暇だったからもーなんでもよかった。

「ただしお前が海側に行ってくれたらの話だけどな」

「いいだろう」海斗は 自信満々のようだ。

「ぴっぴー!ついに始まりました。小学校の頃良くやっていたが 最近やらなくなった遊び て押し相撲勝負です!解説は私 八神結城です。」

と、急になんか言いだした。

だが「解説の必要はない。一発で仕留めて解説する隙を与えねーから」

やっぱり海斗は自信があるようだ。


両者とも位置についた。

「さぁー! レディー……ごおおお!」

結城が規制される程の奇声でスタートした。

「おっとまず、海斗の攻撃! だがこれを上手く防ぐふみや。 さー ふみやの攻撃 おっと!? 二人一緒に攻撃しタァォァァア」

やってる方より楽しそうな解説者 結城

「お前、作用反作用の法則…知ってるか?」

海斗は自慢げに言ってきた。

「背が高く ガタイのある俺が有利って法則さ!」知ったか海斗くん……!

「ふ。お前は作用反作用の法則の意味を知っていない」俺は言い返してやった。

(最近習ったことをすぐ使うやつ)

「どんなに堅いが違くても……同じ力で手と手が当たれば 二人とも同じ力を受ける。だからお前が強くするほど、自分に返ってくるんだ!」 これも習ったことをすぐ使ってやった。

「ドシャァァァアン!」

「うげぇぇぇぇぇ」

勝負は俺の勝ちだった。

と、思ったら 落ちたのは海斗でなく。結城。

もーわけわからん。

それから 指スマっていうのかな?通称「これ」をやったりと時間を潰した。


気づいたら ゆらゆら揺れて 潮干狩りの場所へ着いていた。

「ねね、ふみちゃん! この貝なんて言うの?」

「あー、それはマテ貝だ。」

「マテ貝?」詩月は首を傾げていた。

周辺を見て 穴の空いてるところを探した。

「詩月 ここの穴に この塩をかけてみてご!」

「うん? わかった」

まだ不思議そうだった。

サラサラ〜 塩をかけた。

すると……?なにも起きなかった。

「なにも起きないよ?」首をまた傾げている。

「こ、これはなー、え、えっと 想定貝」

「え? じゃー、ふみちゃんが言ったことまち貝?」

服が水に濡れていたから余計寒く感じた。

すると、ニョキニョキと、長細い貝が顔を出した。

「あ、出てきた出てきた! こんな感じで面白いんだよね」出てきた……安心した、、

「俺もこんなん体についてるぜ?」

ズボッ!海斗を埋めてやった。

あさりを取ることを忘れて マテ貝採りに夢中だった。

でもどうして塩を入れるだけでマテ貝が出てくるのか……?そんな疑問を問いかけられた。

「ねーねー、ふみちゃん。なんで塩をかけるだけで出てくるの?」

う……どうしてだ?昔調べたことがあるが曖昧だ。

気づいたら 塩が浮かび始めた。満潮だ。

すぐに船に乗り なんとかこの場はしのげた。

やはり時間はあっという間だよね。

時間が早く過ぎたってことは 今日が楽しかったって事でいいのかな。

海の底が見えなくなるまで暗くないっている。

陸地に着いて気づいたことがある。

「あ! 思い出した!」

皆は周りをキョロキョロ見回し 口と目を大きくあけ こっちを見ている。

「マテ貝はナメクジと同じで、塩分に強くない。ナメクジよりは塩分に強いけど 細胞内の塩分濃度が高くなると 栄養の吸収ができなくなる。

自分ら人間も同じように くすぐられたりするのと同じように

その場に逃げたくなる。

だから穴から出ていくんだよ!多分……!」

その時 もう一つ忘れたことを思い出した。

海斗だ。あいつを埋めたっきり 見ていない。

海水から逃げるため 飛び回っているのが見えた。まるでマテ貝のように まち貝ない。

潮風が寒かった……。


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