EX付録 ネタ先行公開版
ネタだけ公開して誰か書いてくれないかなーと期待してた頃のやつ。
誰も引っかからなかったので、自分で序章書いた。
日本が異世界と繋がったんだけど、団地住みの俺まじハードモード
日本各地で謎の生物やら本物ケモ耳人間やら耳長人間やらがワシャワシャと現れ始めた。
それはいわゆる心霊スポット、パワースポットと呼ばれる場所が時折空間の歪みを生み出し、僅かな間異世界と繋がるせいだった。
すわ未知の菌やウイルスによるパンデミック発生か? と思われたが、その様な事は起こらなかった。
異世界から迷い込んだ「ホモ系」達とも友好条約を結び、様々な情報交換を行なっている。
病気の問題は起こらなかったが、しかし、もっと厄介な問題があった。
そう、「モンスター」である。
大型種はそもそもゲートを通る事ができないが、確認されている最も大きな「オーガ種」はヒグマとほぼ同じ体格に同じ戦闘能力、それに加えて多少頭も良いので、なかなか厄介な害獣である。
また、小型の「ゴブリン種」は繁殖能力が高く、見つけたらすぐに通報するように呼びかけられている。
脅威も多いが、異世界からもたらされた魔法技術によって日本はさらなる躍進を……
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そんな異世界と日本の話はともかくとして、現在団地がスカスカである。
団地建設と大量入居は一種の流行りの様なものだったし、少子高齢化によって空き部屋が増えた。
地方自治団体はこれを外国人向けに解放して、一部治安が悪くなってしまったりもしているが、しかしそれでもまだ空き部屋がある。
俺が住んでいる団地もまた、そういうところだった。
海の近くで眺めは良いけど潮風まじぱないし、この団地で錆にまみれていないドアは無いし、湿気で痛んでいない木造部分も存在しない。
とはいえ、とにかく遠くへ、そして、家賃にお金を掛けずに生活したいという俺の希望は叶っている。
室内がボロボロ過ぎて、自宅の中でテント暮らしという不思議な事をしているけれど、不便は無い。
ベランダで作る焼肉めちゃうまい。
海を見ながら晩酌サイコーです。
世の中異世界だなんだと騒がしい事だ。
そう思いながら、ゆるゆると日々を過ごしていた。
ある日の夕方、下の階から悲鳴が聞こえてきた。あと、何かラテン語。
おそらく下の階に住んでいるブラジル人のお姉さんだろう。めっちゃ美人でプリンプリンのスタイルです。
俺は自衛用の釘バットを片手に部屋を飛び出し、階段を駆け下りた。
下の階の廊下には、ブラジル人のお姉さん、そして、緑色の……
「ゴブリン?」
異世界に繋がる場所は、いわゆる心霊スポットなど。
うちの団地は、家賃が安いけど日本人も外国人もほぼ避けるほどボロボロで、そして空き部屋が多い。
その空き部屋のほとんどが異世界に繋がってしまっていた。
かくして、中央に公園を備え、二重に回の字になっているウチの団地はモンスター達の住処となってしまった。
ゴブリン達が中央公園でめっちゃサカってるんだけど(サッカーではない)
救助は来るだろう。いくらなんでもモンスター出すぎだし。
……団地の敷地ごと爆撃されたりしないよな?
籠城しようにも、ボロボロの玄関ドアではオーク種の体当たりに耐えられそうにない。
休憩するなら一人じゃ無理だ。
かくして、俺は生き残り達を拾いつつ、団地でモンスターと戦いながらサバイバルする事になった。
……どうせならモンスターだけじゃなく、なんか、美女エルフとか、そういうのも出てきてくれないかなぁ。
俺は明日の朝日を拝めるのか!
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団地サバイバル。
個人的には凄くいいと思った。自画自賛。
時間があれば。
誰かが書いてくれたら私は喜んで読むんだが。
そういう他力本願。
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・モンスターは団地のドアを潜れるサイズに限定される。 と、主人公は最初勘違いする。
・草ぼうぼうの中央公園のジャングルジムがピカピカ光ってスライムがポロポロ出てくる。
・狭い廊下での攻防がアツイ!
・外国人が多く登場するので、なるべく無礼にならないように気を付ける。各国の習慣の違いで、その場の判断でどうするか、ゼスチャーなどの部分もちゃんと調べておく。
・やたら身体能力の高い細身のアフリカ人
・プリンプリンの美女カポエイラ使い
・小柄だがめちゃくちゃキレのあるムエタイ少年
・あの中国人のお爺さん酔拳に出てなかった?
・火を吹くインド人
・ゴムゴムのインド人
・宙に浮くインド人
・テレポートするインド人
・手製の槍と盾で武装したグンマー族
・太い棒切れ振り上げて猿叫とともにモンスターを撲殺する薩人マシーン
団地という舞台なら何でも許される気がしてきた。
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