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43.予感

数分間お互いに睨み合うというなんとも紗代にとって居心地の悪い空間を作り出してから、帝は思い当たる節があったかのように目を細める。


「あぁ、そいつがこないだの≪連れ≫?」

「えっ、あ…そ、そう」

「紗代、こいつ誰?」


雅斗は不機嫌を隠そうともせずに帝を睨み返している。


「えっと…彼は北条帝さん。雅斗と2人で遊園地行った時に私達逸れたでしょ?その時に一緒に居た人だよ」

「なんでここにいんの?」

「それは…」

「転校して来てね、運命的に紗代ちゃんと再会したってわけ」


かなり色々な要素が含まれたらしい帝の言いようが、雅斗に火をつける。


「運命じゃねーょ。紗代の運命は俺と繋がってるんだから」


サラリと恥ずかしい事を言ってのけた雅斗の隣で、茹蛸のように赤くなった紗代はただただ顔の火照りを抑えるかのように頬を触っている。

しかしその言葉に帝は怯むことすらしない。


「どうにもならない糸もあるって事さ。そのうち分かるよ。またね、紗代ちゃん」

「…え、どういう…?」


私の質問に答えることもなく意味ありげに笑って見せると、彼は踵を返す。

その背中は今まで見ていた彼とは全くの別人のようで、呆然としながら見送っていた。


「…紗代」


多分どういう事なのかを聞こうとしたのだろう。

私の名前を呼んだ雅斗に、けれど私は何も説明することが出来なかった。

帝さんが言った事がどういう事なのか、それを当人の私でさえ知らなかったのだから。

この時、私はこの日一度も感じなかった感情を持った。

――北条帝が怖い――と。

そしてその予感は当たることになる…、残念ながら。


遅くなってしまい本当にゴメンナサイ。。。

もう次いつ更新とか言わないほうがいいのかも。。。


北条帝。

彼は何なんですかね?

そんな事も物語の中で明かしていきます。

気長に付き合っていただけると嬉しいです。

では、またいつか。。

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