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少女と天使
「神に仕える天使の中でも最高位の位を持つ三神官である貴女が、彼女を助けるばかりかあの人間をも助けるだなんて、随分と彼女の事が気に入っているのですね、フェザーライト。」
フェザーライトと呼ばれた銀髪の美しい天使は、最高位の証である十枚の羽をはためかせ、神の愛娘と寵愛される神子のもとへと向きなおる。
「やはり、過去の自分と同じ境遇だったことに共感する部分があるのでしょうか?」
「共感・・・・。そうかもしれません。翼がない事がどんなに辛いことか、私は分かっているつもりでいますから・・・。」
「くす、でも貴女はもうこんなに立派な翼を持っているではありませんか。いずれ彼女も、貴女と同じように立派な天使になってくれるのかもしれませんわね。」
「そうだと、いいのですが・・・・。」
祈るように呟くフェザーライトの横で、愛らしく微笑んだ彼女の背中にも、天使の証である白い翼は見受けられなかった。




