0.プロローグ~管理者達~
夜鳥でーす!
新年あけましておめでとうございます。
新年早々もうスプラッタなものを書いていますが、まあ付き合ってくださる方は下へどうぞ(笑)
彼らを管理・育成・データを取ることが我等、管理者の仕事……。彼らとは、異能者と言われる者たちで有り、一人一人違った能力を持っており、例えば……風を操り刃物を使ったかのように人を殺せたり、時には花を咲かせる者がいたり……要するに何でも有りな者が存在する。その彼らを管理するのが我の仕事なのだが……厄介な事に彼らは我等の話に聞く耳を持たない。それが厄介過ぎて最近開発したものがある。
それは、彼らの脳にマイクロチップを埋めて、直接的に語り掛け拒否権を奪い取り強制的に命令を実行させる物を編み出した。それを我等は、Viehと名付けた。まあ、あれといえば伝わるので、誰も言わないがな。
すると、モニターの前で管理の仕事をしていたら同僚の黎琉が我を呼んだ。
「管理長。ちょっといいでしょうか?って言うか緊急事態です。143番が暴れ始めました。
10分間でざっと50名程殺しています。どうしましょうか……ねぇ……万理管理長?」
彼が言う143番・宗田 涼斗は、大体40代後半の男で妻子持ちの男だ。その男の子供は、能力者かもしれないがまだ能力は発揮されておらず監視対象として見ていたがその最中に143番が暴れだしたらしい。彼の能力は未知数の可能性が有り、少しばかり実験してみたくなってしまった。
「143番・宗田 涼斗。能力発揮を許します。その手で天に届く程の人の世間を築いて見せろ!!我にその能力の限界を教えておくれ!!」
______頭がしびれる。体がだるい。でも……まだ暴れたりない。俺は今何をしているのだろう……そうか……また人を殺しているのか。もう殺したくないのに……妻と一緒に、息子と一緒に生きてゆきたいのに。
___意識が薄れる。体はもう別人みたいだ。
___どんどん人をこの手にかけていく。頭にまた何か来る。
___能力発揮を許します。その手で天に届く程の人の世間を築いて見せろ!!我にその能力の限界を見せておくれ!!
___あああああああああああああああああああああああああああああ!
意識の薄れる中見た。俺の手で200人程殺す光景を……そして能力者討伐隊に殺される瞬間妻の声が聞こえた。
「お帰りなさい。貴方、愛してるわ。」
「ただいま。____」
―――2時間もの間能力は衰えず、彼は討伐隊に射殺され幕を引いた。
「あーあ。黎琉、もう終わったよ。討伐隊の到着がもう少し遅ければあと200や300位余裕だったのにー!」
「まあまあ、管理長。落ち着いてください。先程206番が完成しました。」
206番……試験管ベビー。我々は人工的に異能者を作り出すことをしている。なのでいくらでも能力者を作り出すことができる。129番と163番の子供。この子は、全てが真っ白…外見までもが……つまりこの子はアルビノだ。たまたま生まれたのか、それとも……。
これからが楽しみだ。
「万里管理長、名前はどうするんです?」
「そんなの黎琉が決めればいいじゃないか。我にはセンスがないのでな。」
黎琉は珈琲を注ぎながら言う。
「美人さんなので……麗華でどうでしょう。」
「いいねぇ。流石、黎琉。」
我は、楽しくて楽しくて仕方が無い。これを何と言おうか―――さあ、狂乱の宴の始まりだ!!
最後までお付き合い頂き有難う御座いました!
新連載!
いや~長いね!
こんなに筆がのるなんて(笑)
彼女が魔王になりました の方も宜しくお願いします!
バイちゃー(笑)