第1話 佐藤くんと寝癖
短めの話です。
高校生の男女の恋愛。
基本的に一話完結?
ヒロインにタグの要素があります。
「おはよう佐藤くん!(きゃー!今日も佐藤くんてばかっこいいんだから!)」
「あ、おはよう。和泉さん。(いやー和泉さん今日も綺麗だなー。朝から眼福!)」
いつもの教室、いつもの朝。
僕、佐藤要は今日も運よく隣の席になれた学園一の美少女の和泉さんと挨拶をかわせた。
いやー、今時希少になってきた黒髪ロングの大和撫子な美少女と言葉をかわせるだけでほんとにラッキーだよね。
「あれ?佐藤くん髪形かえた?(寝癖かな?いつもはしっかり整えてくるのに今日は寝坊でもしたのかな?)」
「あーいや。実はちょっと寝坊しちゃってさ・・・(うわー恥ずかしい。まさか寝癖を指摘されるとは。)」
「そうなんだー。ちょっと動かないでね。(佐藤くんの髪佐藤くん髪佐藤くん髪佐藤くん髪佐藤くんの髪佐藤くんの髪)」
「えっ、ちょっ・・・(なになんなの!)」
和泉さんは僕の頭に手を伸ばして一瞬で整えてくれた。
「これでよしかな?(うふふ・・・佐藤くんの髪に触れちゃった♪おまけに今日の戦利品も朝からゲットできるなんて!)」
「あ、ありがとう。和泉さん。(やっぱり和泉さんは優しいなー。おまけにこんなにスキンシップされると勘違いでも惚れちゃいそうだよ。)」
「気にしいないでいいよ。さて、そろそろホームルームだね!(うふふ・・・今日は朝からついてるなー。佐藤くんの頭に触れられて、髪の毛も手に入ったし、ラッキー♪)」
「うん。そうだね。(明るくて可愛いなー。和泉さん。隣の席でほんとにラッキーだよ。)」
朝の二人をみてのクラスメイト
「今日も朝からイチャイチャしてるよなー」
「なぁー。佐藤のやつ羨ましい!」
「和泉さん美少女なのになんで佐藤なんかと・・・ひぃ!」
「おい、馬鹿!和泉さんこっち睨んでるだろ!佐藤の悪口は言うなよ!」
「そうだぞ。下手なこというと和泉さんに消されるぞ?」
「ガクブルだなー!」
「でも、佐藤くんも鈍感よねー。あんなにあからさまな和泉さんの好き好き光線をスルーするとか。」
「すごいよねー。私も佐藤くんのこといいなーって思ったけど、和泉さんには勝てないしなー。」
「まあ、佐藤くん意外とイケメンだし優しいしね。」
「でも、相手があの和泉さんじゃねー。」
「「「無理ゲーだね!」」」
「あー、佐藤羨ましいなー!」
「まあ、諦めろ。」
「だなー。」
「俺たちには温かく見守ることしか出来ないしなー。」
「「「それな!」」」
クラスメイトの間では二人を温かく見守ることが暗黙の了解です。