第19話 思いの力
皆様こんにちは♪
最近あまり執筆が進みません(´o_o)…
かなり時間がかかると思いますが、良ければ気長に待って頂けると嬉しいです・ω・`
さて、今回のお話ですが、実は予定していた内容を少し変えた為にまた長くなりそうなのです(๑ ω )...
何話かに別ける事になりますので、終わりが見えませぬ……
それでも、ゆっくりじっくり頑張りたいと思いますのでこれからもよろしくお願い致します((。´・ω・)。´_ _))ペコ
「ウ、ル………?」
大木に強く打ち付けた事によって少し動くだけで激痛が走るその体に鞭を打って起き上がり、絞り出す様に放った震える声が静寂に包まれた辺りに響く。
だが、その呼掛けに応える者はいない。
「……ウルっ!?」
激痛が走る体を引き摺って、何度も何度も倒れながらレオンはウルの元へと急ぐ。
レオンはウルから少し離れた場所で再びバランスを崩し倒れた。
だがその瞳は決して諦めておらず、必死にウルに手を伸ばした。
………だが、レオンの手が届く事は無かった。
「グガアァアアァアアアァァアァアアア!!!」
『それ』は巨大な鉤爪がある足をウルの小さな体に乗せ、勝ち誇った様に咆哮を轟かせた。
どうしてこうなった……どうしてウルが……どうしてあの化物は……どうして……どうして、どうして!?
レオンの頭の中を様々な問いが駆け巡る。
だが、答えは知っている……知っているのだ……
俺の、せいだ……
………………レオン!!
その言葉ではっと我に帰る。
「しっかりしなさい!ウルちゃんがどうなってもいいんですか!?グレンとアイザックも!」
その言葉を受け、2人もやっと状況を飲み込んだ様である。
「っ!ウル!!」
その時、レオンの呼ぶ声が聞こえたのか、ウルの耳がぴくっと動いた。
「っ!ウル!ウル!」
必死の形相でレオンが叫ぶ。
━━ ……ここは、どこ…?
それは夢の様な世界の中で……
━━ 私は、誰……?
彼女の魂は……
━━ 私は今まで、一体何を……?
静かに侵されて行く……
━━ 何も……何も分からない……
ここで、彼女の意識は深い海に沈むかの様にゆっくりと微睡みに消えていき……
……………!……ル!ウル!!
瞳をゆっくりと開くと……愛おしい彼がいた。
次第に視界が鮮明になっていく中で、彼女は見た……見て、しまった……
傷付き、大量に血を流した彼を………
……瞬間、視界が真っ赤に染まった。