表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/24

第18話 悪魔の反撃

「ウル!!」


 反射的に茂みから飛び出してしまったレオンにキメラが目を向ける。


 その威圧感に圧倒され、一歩後退る。


「きゅっ!?」


 その声からウルの驚愕と焦燥感が伝わってくる。


 その時、


「グガアアアァアァァアァアアアァアアァア!!」


 新たな標的を見つけたキメラはまるでウルに攻撃を当てられなかった為に溜まった鬱憤を晴らす様に、自らに向かって飛び出して来たレオンへと巨大な火球を放った。


 発動までに掛かった時間はほんの僅かで、速度はかなり早い。

 しかも大量の威圧感を全身に浴び、体が緊張して硬直してしまったレオンに避ける事は出来ないだろう。




 瞬間、レオンの前方……火球の前に金色の『何か』が躍り出た。


 そしてその『何か』は木漏れ日を反射し美しく輝く金色の尾の『1本』でその火球を真っ二つに『斬った』


 そして、大量の魔力の塊である火球は全ての魔力を制御する事が出来なくなり、大爆発を起こした…


 爆発の衝撃により周囲の木々は薙ぎ倒され、強風が怒り狂ったかの様に暴れまわる。


 そして強風によって間近にいたレオンは吹き飛ばされ、離れた大木にその体を強く打ちつけた。


 火球を放ったキメラも同様に吹き飛ばされ体を打ちつける事になったが、既に感覚が鈍っている為にダメージを負っただけで狂った戦意が消失する事はなかった。


 グレン達は、それぞれ付近にあった木々や岩にしがみつき難を逃れた様である。






 どれ程の時間が過ぎただろうか。長くも短い時間が過ぎ、煙が晴れた時。その場に存在していた者達は見た。




 広範囲に広がる巨大なクレーター。強風によって薙ぎ倒され、爆発で発生した炎で燃え盛る木々。






 そして…






 クレーターの中心部で死んだようにピクリとも動かず横たわる金色の狐……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ