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ゆっくり流れる雲。わたしもゆっくりでいいよね


期末テストも終わり、今、わたしは感謝と感動と感激でふるふるしている。



「千、千星ちゃ~ん!ありがとう!おかげで何とか今回のテストも乗り切る事が出来たよ~~!!」

「お礼なんて、いいよ」

「で、でも!!千星ちゃんが言った所、全部テストい出るんだもん!!凄いよ~~!!」

「どっちかって言うと、ほとんど一夜漬けの状態で良い点数取る五十鈴の記憶力の方が凄いと思うけど…」

「えへへへへ……」



照れてみたりなんかしたりして…。わたしの頭は良くもなく、かと言って悪くもなく――つまり至極平凡普通。


それに比べて、千星ちゃんは勉強も出来て運動も出来て、スタイルも良く面倒見の良いお姉さんタイプ。


勿論、つかさちゃんも優等生。光星くんも、そしてあいつも。


わたし一人が普通って言うのも、かなり…。



「ま、五十鈴がお礼をしたいって言うなら、いつものして♪」

「へ?い、いつもの?」



う~~~ん、こればかりはと思いながらも……。



むぎゅう!



「五十鈴って、やっぱり可愛い~~!!」

「あ…あっはははは……」



お礼って本当にこれでいいの?千星ちゃん。


こんなわたし達を横でずっと見ていた、つかさちゃんが微笑を浮かべてひと言。



「これを見ない事には、テストが終わったという気になりませんわ」



実はテスト最終日は毎回こんな感じで終わるんです。

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