眩しい君は、例えるなら真白色
side:五十鈴
つかさちゃんは千星ちゃんと光星くんを連れて行ってしまった。
(それにしても、つかさちゃんって…“入り婿”とか“胸”とか、時々発言が過激って言うか…)
こっちが恥ずかしくて真っ赤になるような事、超可愛い顔で言うんだもん。
「ああいうのを“天然”って言うのかな~?」
別に透に向けて言った訳じゃないけど、隣に座る透の目は驚いてる。
(あれ?変な事でも言ったかな?)
「――五十鈴、アレを“天然”と言うのか?」
「え?…だって、つかさちゃんって超美少女だし…」
「………」
「……ん?」
(ん?ちょっと待って!何か、忘れてるよね?え~っと……あっ!!!!)
「と、と、透っ!!何で、大きくなったなんて分かるのよ~~~~!!!」
「は?」
「だ~か~ら~、胸っ――!!!」
「バ、バカ!!声がデカいっ!!!」
今更、遅いけど自分で自分の口を塞ぐ。でも、ここまで来たら止められないよ!
声のボリュームを落として――。
「つ、つかさちゃんは女の子なんだから良いとして、一体いつも何処を見てるのよ~~!!」
「そりゃ、上から下まで。全部」
「~~~~!!!!」
透はさらっと言う。
ししししし、信じられな~~~~いっ!!
思わず、両腕で胸元を隠す。と言っても服を着てるんだから意味の無い行為だけど…。
「五十鈴」
「な、何よ!」
「俺は、どっちでもいいからな」
「何がよ?」
「――大きさ」
「!!!!!!!」
「大体“天然”は、おまえの方だろ」
と透は言う。
でも、この時すでに、わたしは恥ずかしさと嬉しさと情けなさと、もう頭の中は真っ白で完全に思考回路停止状態なわけで……。
誰か、再起動のスイッチを入れて下さい。