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白って、こんなに眩しい色なんだ

side:つかさ


6月、衣替え。


真新しい白いブラウスに袖を通す。



お昼休み。


今日はお弁当を持って食堂へ行く事に。


「寝坊しちゃってさ。作れなくて…」と、千星さん。


(という事は穂高くんもかしら?)


食堂に行くと思った通り、穂高くんの姿があって…。そして勿論、白澤くんも。


自然と5人で食べる事に。千星さん達は食券を求めて、私たちは席を確保する。



今、目の前には――。


色違いのお弁当の包み。サイズの違うお箸にお弁当箱。


おかずも同じなら、おかずの詰め方まで同じ。


相変わらず、私の悪戯心をくすぐってくれますね。



「そのお弁当って、五十鈴さんが作ったんですの?」

「えーっと、今日のはね、お母さんが作ったの。透の分も…」

「そう、白澤くんって、すっかり入り婿状態なのね」



何を言われたのか、理解するのに少し時間がかかる五十鈴さん。


そして、すぐにポっと頬を紅く染める。


もう、それだけで愛らしくて“うふふ”と笑みがこぼれてしまいそう。


そして、食べ終わると千星さんたちは食器を持って席を立つ。



「ねぇ、五十鈴さん。ブラウスだけですと…。胸、大きくなりました?」

「へ?…え~~~~~っ!!!」



先ほどから隣に居るのに一度も会話に入らない“彼”にも話を振ってみる。



「そう思いません?白澤くん」

「――ん……まぁ…」

「あ、あのね!!つかさちゃんっ―――!!」


「あれ?どうしたの?」



戻ってきた千星さんが耳まで真っ赤になった五十鈴さんを見て尋ねてる。


くるくる変わる五十鈴さんの表情は見てるだけで可愛いわ。


だから、ついつい苛めたくなるんです。


こんな私を許してね。



「さぁ、行きましょう。千星さん、穂高くんも」



少し強引に二人の手を取って、席を外す。


あとは、ごゆっくりね~。五十鈴さん♪

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