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コンクール
会社の上司から、ある日、会社が主催する論文コンクールへ、なにか書けと言われた。
「若い感性が、会社には必要なんだ」と上司。確かに僕は、まだ25歳で若い。
かといって、青二才な僕が、考えることなんて、会社に役立つのだろうか?
とりあえず、上司には、デタラメなタイトルを報告した。
カモノハシ報告
内容はまだ全然考えていない。いい加減なことなのだが、僕の普段の仕事ぶりなんて、そんなもんだ。
いつも場当たりで、何も考えていない。それでも会社にいる限り、給料もらえるから、生活できる。世の中なんて、そんなものだと思う。