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神様になった  作者: 小原河童
領主代理編
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アニタ成人する

みんなぁ~!!

今日も来てくれたありがとうぉ~♪

楽しんでってねぇ~!

何時もの時間よりも早くアニタが挨拶を忘れ血相を変えて談話室に駆け込んできた。


「ルイネ様大変です。

明け方変な声が頭の中に聞こえてきて、突然私の白カードが飛び出してきました。

それで、明かりを付けて白カードを見ると、名前しか読めなくなって、後は記号の様な物が書いてありました。

私はどうなるのでしょうか」と、青い顔をしてルイネに聞いてきた。


「アニタ、落ち着きなさい。

今から説明しますから、アニタの白カードを見せてくれますか」というルイネの話で恐る恐る白カードを取り出してルイネに見せた。

その白カードを見てルイネは安心した。


「これは、アニタが成人した証拠ですからね。

それから、判読不明な記号の羅列は、私がアニタを使徒に迎える意思の表れですから、これで何の問題もありません」と、ルイネがアニタに話して聞かせた。

この騒ぎを聞きつけて、バトラーをはじめとして使用人全てが集まった。


バトラーに申し付けます、今夜はアニタのお祝いがしたいと思いますから、その用意を頼みますねと、言うルイネの指示にバトラーも使用人も喜んだ。

ルネはアニタが遺産に来て以来色々と面倒を見て来たので、ルネがアニタの成人と知って一番喜んでいた。

勿論ヨウコさんも大喜びなのだ。


さぁ今朝も話ですねと、ルイネが言い出した。


今朝はこの前から注視して来たベッサム領のアメ-バについて話しましょう。

アニタを休ませた後私達がベッサム領の、この前エステが陣を張った尾根の上空に転移して様子を見ると、アメーバが7匹いる事が分りました。

それを3人で退治してきました。


この前の様にアメーバ・ロードに成長する前に退治する事が出来ました。

と、言っても既にその大きさは人の大きさまでに成長していました。

その後は、近くにある湖の上の転移して湖を見ると、水際を無数のアメーバが埋め尽くしいる事が分り、その対処はヨウコさんに任せました。

ヨウコさんの眷属である青龍が、ドラゴンの吐息の一撃で私が話した様に、夏迄融けないように氷漬けにしてくれました。


その後は、少しの間ブルードラゴンをこの世に放していますから、混乱すると思いルリ様にだけは知らせてあります。

と、こんな感じでしょうかと、微笑むルイネにヨウコさんは安心しているのが良く分ったし、ルネもそのとおりと話した。


ヨウコさんには、配下の眷属があと3体いますからいずれはアニタも会う事があると思いますが、とても大きくて綺麗なドラゴンです。

今日は忙しくなりますから、早めの朝食にしましょうと、言うルイネの指示で、料理人は直ぐに朝食の支度にとりかかった。


アニタが緊張して固くなっているのが良く分ったが、それに付いてルイネは何も言わなかった。


そのルイネは瑠璃に連絡を入れていた。

「ルリ様朝食後にアニタを神界に連れて行きます。

それで、ルリ様も同行して欲しいのですが如何でしょうか。

出来ればそう、使徒の皆とです」と、ルイネが話すと瑠璃は気持ちよく了解してくれた。


バトラーが朝食が出来たと知らせて来たので、アニタに今日のアニタは昼食を抜く事になりますから、なるべく沢山食べなさいと、話すとさらにアニタが緊張するのが良く分り、それがヨウコさんやルネをはじめ使用人からも面白がられた。

今朝はステーキとシチューと麺が多く入った野菜サラダと何時もの固焼きパンが出て来た。

これを全部食べるとアニタの多少は空腹感が凌げるのではないかとルイネは思った。


食事中に瑠璃が遺産に転移してくるのがルイネに分った。

「ルリ様が来られます。

食事を1人分追加してもらえますか」と、ルイネが料理人に話していると、瑠璃が来た事が使用人にも良く分り、バトラーが迎えてくれた。


「1人分の食事を用意しましたが、これは何方のでしょうか」と、ボンが聞いてきた。

するとまるで計った様に、瑠璃達が食堂へやって来て、ボンにも誰が食べるのか良く分った。

ルリ様おはようございます、ご覧の様に今食事中ですからと、ルイネが言うとバニーが遺産の食事に興味が出てきた様子だ。


「それで、これはバニーの分ですよ。

恐らくバニーは食べたいと言い出すと思って、ボンに用意してもらいました」と、ルイネが話すとバニーが喜び直ぐに席について食べ始めた。

そのバニーの行動に使徒のエレン達をはじめ瑠璃も呆れてしまった。


「ルリ様、遺産の食事はとても美味しいです。

私は時々此処へ来て食事がしたいです」と、バニーが喜ぶから皆が興味を持った。

「それなら、今晩はアニタの正式な使徒になる事で、ささやかなお祝いの食事を企画していますから、是非ルリ様も同席してください」と、話すと今度はバニーとアースンが喜んだ。


「今から楽しみにしています」という瑠璃の言葉でルイネが一番喜んだ。

食後は談話室に移りバトラーが用意してくれたお茶とお菓子で寛いだ。


その中で、ルイネがベッサム領のアメーバは一応片づけたと話し、その時ヨウコさんの眷属を少しの間放していると言うと、エレンをはじめ皆が驚いていた。

「この世界はルリ様の世界であり、あの物は厄災のドラゴンですから勝手に暴れない事を条件にしていますから大丈夫でしょう」と、話すルイネにエレンがまた複雑な顔をする。


「そうでした、エレン。

あなたはファイアーウルフロードが欲しいと話していますが、此処は日神様にお任せと言うので如何でしょうか。

確かにエレンにとってファイアーウルフロードは魅力なのでしょうが、色々知ってからよりよい選択をする方が良いと思いますから。

それに、神になるとファイアーウルフロードは簡単に呼び出せますから、私はあまり拘る事は要らないと思います」と、ルイネが言い出した。


今のルイネの話を聞いて瑠璃はルイネの成長に、自分でも考えつかないエレンに向けた話で、ルイネの成長を嬉しく思った。

ヨウコさんもルネもアニタは勿論の事、ルイネが何を言っているのか分らなかった。


エレンは今のルイネの話で、納得できたのかまた何時ものエレンに戻った。

私もエレンも驚いた事で、今朝アニタの白カードが飛び出て不思議な記号が並んでいたと言い出して、それを見て私の事を思い出しましたと、苦笑するルイネに瑠璃は面白がった。


「そう言えば2人は私に白カードが読めない記号か暗号の様な物が出て来たと、聞いてきました」と、面白そうに瑠璃が言い出した。


「あのルリ様、その白カードとはどのような物でしょう。

私は見た事が無いのですけど」と、バニーが言い出すから、今度は皆が驚いた。

「これですよ」と言いアニタが自分の白カードをバニーに見せた。

確かに名前と歳以外は何が書いてあるのか分りませんね。

私は今初めて見ましたけどと、不思議そうにバニーは言い出した。


バニーの答えもですが、そろそろ神界に行きましょうと、ルイネが言い出して、ルイネの部屋に転移して来た。

ほんのチョットでも面白かったとか続きが凄く気になると感じた方々は高評価を、下にある☆☆☆★★★★★と、こんな感じにして下さると、河童が大喜びします。


引き続き宜しければブックマークもお願いします。

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