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神様になった  作者: 小原河童
領主代理編
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チレント家の舞踏会1

みんなぁ~!!

今日も来てくれたありがとうぉ~♪

楽しんでってねぇ~!


ルイネが初めて体験する、四大領主の舞踏会が始まります。

ルイネが注目するのは、ルチェ家長女のオリビアです。

特に昼食を食べる事は要らなくなったが、これも習慣なのか昼食が気になるからだ。

何時もの様にルネがルイネとヨウコさんを迎えてくれ、談話室に入ると、バトラーがお茶とお菓子を用意してくれた。

昼食迄あと少し時間が掛かりますから、お茶とお菓子を用意しましたと、言うバトラーにお礼を言いヨウコさんとルネに感謝した。

知らず知らずに、午後から始めるルチェの邸の舞踏会が気になり、早く帰って来たようだ。

それで空いた時間を使いルイネはカリック王国に言いつけた事がうまく運んでいるか、実況を見る事にした。


大見えを切って任せて欲しいと言ったベラは、兵士を集めて出撃するところだった。

対して、内務大臣の方は既に宰相の自宅に突撃していた。

あぁ~あ、自宅ではないのだが、事によると教官たちを取り逃がすかもしれないとルイネは思った。

今日は無理だが明日は手伝っても良いかと、ルイネは思ったが考え直した。

と、言うのは、既に契約書を交わしているので、手伝うと契約書の意味が無くなってしまうしと、ルイネは困っていた。


どうもそれがヨウコさんに知れてしまい、「お嬢様何かお困りでしょうか」と、ついに聞いてきた。

ヨウコさんの言葉でルネまでも注目してきた。

「それが、このままでは内務大臣が教官とやらを取り逃がす恐れが出てきました。

私が手伝うと契約を一方的に私が破るようになりますし、ニーベル王は意外に良い男ですから、自由都市国家連合で餓鬼の餌にしたくはないし、ヨウコさんとルネはこの様な場合は如何しましょうか」と、逆に聞いた。

「それは、ルイネお嬢様は神様ですからね。

あの契約書はあくまで一般人に対するもので、神様は何をしても許されます」と、自信たっぷりにヨウコさんが言った。

「今ヨウコが言った様に、契約書は一般人に対するもので、神には何の意味も持ちませんから」と、ルネも話すので、ルイネは自分の思い通りにすると宣言した。


昼食後は十分寛いでルイネ達は瑠璃の隠れ家に行った。

瑠璃達は談話室で寛いでいたが、突然ルイネ達が居なくなり何事が起きたかエレンが心配していましたと、言う瑠璃にルイネはエレンを見ると安心した様子に見えた。

対してバニーはルイネを見てすごく喜んでいる。

皆揃いましたからアースンのところへ行きましょうと、言う瑠璃の言葉でアースンの私室にやって来た。


アースンは既に着替えていた。

今日は自身が纏う緑色の光を感じさせる、淡い緑色をしたパーティードレスが、彫りの深い顔のアースンに良く似合っている。

此処でも瑠璃の心配性が出て、「アースンは下着は変えていないでしょうね。

それに靴は神様謹製の靴を履いていますか」と、アースンに聞きだした。

「はい、ルリ様。

靴も手袋も変えていませんし、勿論下着もですから御安心ください」と言うアースンに瑠璃は安心した。

そこへゴズとセレスが入って来た。

アースンを見ると準備が整っているようで、「少し早いが行きましょうか」と、ゴズが言い自然に出発が決った。


下へ降りるとJDホリソンが馬車の用意が整っていますと報告し、全員で馬車の乗りこむと、ルイネの感じではヨウコさんとルネが載るだけで室内が狭くなった。

「あのルイネお嬢様」と、言うヨウコさんがその先を言うまでに、「私はヨウコさんの膝の上ですから」と言うルイネにヨウコさんが喜び、バニーがガッカリしている。

ルネは瑠璃の隣に座りアースンと瑠璃に挟まれる形になり、瑠璃の隣にエレンとバニーに決まった。

ゴズとセレスの挟まれる形でヨウコさんが座り、今回は専用メイドの席にJDホリソンが着いた。


高位貴族の邸が集まる区画なのだが、ここでもナルディア領主の馬車が注目を集め、見る誰もが馬車の行き先を気にして話していた。

転移を使い行くのと違い、地理の把握が良くできこれは面白いと感じるルイネは、珍しい体験に喜んだ。


「ヨウコさんはルイネとルネの結界を張ってくれますか。

私はエレンとバニーに張りましょう」と瑠璃が言いだし、結界を張ったので、JDホリソンにしてみると、馬車の中がガラガラな状態になった。


その直後馬車が止まり扉が開かれると、ルチェ本人が出迎えてくれた。

「ようこそおいでくださいました。

今夜は十分に楽しんでください」と、挨拶をするとルチェが気を利かせて、馬車から降りるアースンに手を貸した。

普通は執事のする仕事なのだが、このチョットした気遣いにアースンが感激し、「お招き頂き本当に感謝しております。

今夜はよろしくお願いします」と言うと、ルチェはいい笑顔で自らが邸に案内して先に歩き出した。


ルチェが勝手に案内して先を歩きだすので、先の段取りを瑠璃が気にしてアースンに話しかけた。

(アースンのアイテムボックスの中のフマファをゴズに持たせますから)と言う瑠璃に、アースンが(少し段取りが狂いましたね。

どうぞ、ゴズさんに渡してください)と、了解を得て瑠璃がゴズのアイテムボックスにフマファを入れた。


アースンは談話室に通された。

そこには、ルチェの妻アリアと娘のオリビアが待機していた。

「良くいらっしゃいました。

ご紹介しましょう、長女のオリビアと言いまして今年も連れて来ています」と言うアリアの紹介に「オリビアと申します。

もうお母様は、この前もお会いしていますよ」と言いお辞儀をした。

「そうでした、この前もお会いしていましたね」と、アリアが言い出した。

「そうですよ、お母様」と、面白そうに答えるオリビアだ。

アリアのドレスは王宮で見たのと違い、派手さが無く娘のオリビア同様に普通のパーティードレスだった。

これも招いた貴族に配慮したものと瑠璃は感じ、この前のリンウッドといいさすが4大貴族とアースンは思った。

今日はルチェ専属のメイドは少しだけ着飾って、ルチェが好きなお茶とお菓子を用意して一礼して出て行った。


「アースン様は本当に凄いですね。

私はそのアースン様に直にお会いできた事が本当に嬉しいのです。

長女の私よりも、妹のジェシーが先にお会いしたとか」と、悔しそうにする表情は何時ものオリビアに戻っていた。

「あなたは本当にここは領地と違うのですよ。

アースン様本当に不躾な娘で申し訳ございません。

オリビアは場を弁えなさい、私達が恥をかくのですから」と、オリビアを諫めているが、当人は全く気にしていなかった。

「私よりも若いのに領主様ですから、私はアースン様を尊敬しているのですよ。

此処も良いのですが、舞踏会までまだ時間ありますから、私のお部屋でお話ししましょう」と言い出しアリアを呆れさせた。

その隙をついて、アースンの手を引いて勝手に私室に連れて行った。

(なんか面白くなってきましたね。

私達も私室に行ってみましょう)と言う瑠璃の提案に乗りアースンの後に続いた。

(ヨウコさんとルネはどう感じます。

私は気さくな面白い娘さんと思いますけど)と言うルイネに(バニーさんに少し似たところが有りますね)とヨウコさんが感想を言うとルネは(裏表がない面白い人です)と感想を聞かせてくれた。

ほんのチョットでも面白かったとか続きが凄く気になると感じた方々は高評価を、下にある☆☆☆★★★★★と、こんな感じにして下さると、河童が大喜びします。


引き続き宜しければブックマークもお願いします。

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