表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様になった  作者: 小原河童
領主代理編
321/499

ルイネのお披露目

みんなぁ~!!

今日も来てくれたありがとうぉ~♪

楽しんでってねぇ~!

隠れ家の談話室で瑠璃とアースンにセレスとバニーが談笑していた。

「ルイネさんお帰りなさい。

コロンの方は良い料理人が見つかったようですね。

私は安心しました。

それで、私から使徒の皆に話しましょうか、それともルイネさんが話しますか」と、瑠璃が聞いてきた。

「では、ルリ様にお願いします」と、言うルイネに言葉に一同が服装が変わったルイネを不思議そうに見ていた。


「私が無理を神様に言ってルイネさんを亜神から名持ちの神にしてもらいました。

私の様な名無しの自称瑠璃からではなく、ルイネさんは初めから名持ちの神になりました。

それが」と言い瑠璃が笑い出したのをルイネもアースンもセレスもバニーも呆れて観ていた。


暫く笑った後に「ルイネさんには大変失礼しました。

それでも本当に可笑しいのですから」と、笑いながら話すのだった。

「邪神が自ら名を譲ると言い出して、皆さんは邪神の本当の名を知っていますか。

邪神はいわば二つ名の様な物で、数多有る世界で邪神と認識されていて、本人も気に入っている様ですし、それで邪神は大きな力を持っています。

ルイネさんに譲った日神様から名づけられた名は破壊神ですから。

今は可愛いルイネさんが破壊神なのですよ」と言いまた楽しそうに笑い出した。


「既にルイネさんは亜神になった時から、何時でも神に成れる存在でした。

それもあって私が無理に神様に頼んだところ、特例中の特例としてルイネさんには一旦死んでもらいました。

神は使徒の進化を目的に殺すと言う事は出来ません。

それで、邪神が使徒から導き神にした者の手を借りました。

それが死神です。

死神によって一旦死んだルイネは、今までの経験と神威を持ったまま神になりました。

常識外れの力を持つ本当に強い神ですよ、今のルイネさんはね。

それで、別の世界に行き3ヵ国とその施設と、ルーデジア王国で言うところの王都を中心に国中を燃やし尽くし帰ってきました」と聞き使徒もバニーも驚いて呆けてしまった。


「もともと破壊神とは、数多ある世界を見ている神々が人の愚かな行いで世界に人が居なくなる事を避けるために、神から遣わされる特別な存在ですから、特に強くなければ困るのです」と言う瑠璃の話に納得した。


話が終わったと判断したルイネが「あのルリ様、アースンが興味を持ったコロンのシチューですが、今作らせましたから夕食に間に合うかと思います」と、言うルイネにアースンが喜んだ。

ヨウコさんが「ゼイロさんに渡してきましたから、今夜お召し上がりください」と、言う。

「そうでしたか、私はルイネさんの服装がメイド服と少し違い、今まで以上に可愛くなられたので、不思議に思っていましたが、破壊神」と言ったところで笑い出した。

「あっ、これは失礼しました。

その可愛い外見からどうしても想像が付きませんね」とセレスが、感想を聞かせてくれた。


「それが、まだ半日しか経ってないのですが、ルリ様のお困りだった時の事が良く分りました。

それに、神様になると何でも出来ると思っていたところ、直ぐに出来ない事が意外に多い事も実感できましたし」と、ルイネが話した。


ルイネの実感がこもった話ぶりに瑠璃は苦笑していたが、アースンもセレスにバニーも不思議がるのだからルイネは困ってしまった。

「本当なんですよ。

例えば、コロンの邸が不用心ですからルリ様が良くなさる結界を張ろうとしたところが、私には出来ないと神様に言われるし。

街を歩いていると、色々言われるので特にルリ様とはじめて王都の市場を歩いた時の様にですよ。

それで、ルリ様を思い出して、認識阻害の結界を張ろうとしてもできなかったし、出来ない事が多いのです」とむきになって話すルイネがまた可愛い。

「まだ、あるのです。

私はその何と言って良いのか、私に襲い掛かってくる者は私の意図と関係なく、粉々なって死にますから、この先はヨウコさんに守ってもらう必要が出てきますし本当に不自由で困ります」

「それは本当なのでしょうか」と珍しくセレスが瑠璃に聞いてきた。

「私はルイネさんに付いて詳しく知りませんが、今のルイネさんに下手に切り掛かるとそれが60倍の威力になって反射し切り掛かった者に返りますからね。

魔法も同様ですから、ルイネさんの言う事は間違いではないと思います」

本当に残念ですが、もうルイネさんに頼れなくなりましたと、言う瑠璃にルイネが私にはヨウコさんが居ますから、何時も私はルリ様の傍に居ます。

そうではありませんから「ルイネさんはこれからは私と一緒で、セレスやアースンがする事を観るのです」という瑠璃にルイネが言い出した。

「私はルリ様の専属メイドですから」と。

もう、ルイネさんは可愛いんだから。

これからもズット頼りにしていますからね、私の切り札ですからねと瑠璃が言いルイネが喜んだ。


そこへ夕食の用意が整いましたと、リバが知らせに来た。

そして、可愛いルイネを見て驚いていたのが、瑠璃もアースンもセレスもバニーからしても面白かった。

お待たせしました、今夜は変わった味がするシチューが食べられると聞き、興味がありますと、言う瑠璃にゼイロが面白そうな顔をしてみていた。

「では、今夜も美味しく食べましょう」と言う声で食事がはじまり、変わった味がするシチューだ。


しかし、俺はこの味は嫌いじゃないぞとか、スパイスが効き美味しいですとか、色々な感想が聞こえて来た。

ロコンのシチューに一番興味を持ったアースンは、シチューを一口飲んで、これは美味しいですよ。

変わった味付けだが、これはいけるぞと、ゼイロも感想を聞かせてくれた。

ルイネが「これはG市から来た者が作ったシチューなので、馴染みのない味と思います」と言うとゼイロが納得した。

食事の最後頃にルイネの頭から煙が出始めた事に、ルイネの真正面で食べているジョアンが気が付き、ルイネさんの頭から煙が出ていると騒ぎ始めた。


ジョアンに指摘で初めて気が付いたルイネは困ってしまったが、瑠璃が、ルイネさんは神になったのだから、何の異常も無いからと上手くこの場をまとめてくれた。

これ以上の混乱は良くないと、考えたルイネは食事を止めると、瑠璃がそれを許さなかった。

「ルイネさん心配はいらないから、食事を続け早くこの状態に慣れ、切り抜けなさい。

私もはじめの頃は苦労しましたからね」と瑠璃が言ってくれるから食事を続けることが出来た。


瑠璃はルイネを励ましたつもりが、瑠璃自身も当時の事を思い出していた。

初めて連れた行かれた衛兵本部では、取調室の扉の破壊とか、衛兵と行った昼食先のレストランで水を用意された事などだ。

食後に談話室で泣きそうになっているルイネに、瑠璃が当時の苦労話を語って聞かせると、アースンもセレスも神様は本当に苦労が多いものだと思ってくれたが、バニーは頭から煙が出せる事が凄すぎると言い、もっともっと盛大に出してほしいと言ってルイネを気遣った。

そんな感じでルイネが神になって初めての夕食は、その後は何の問題も無く終わった。


そうでした、忘れるところでした。

今夜もお菓子を楽しみましょうと言い、瑠璃の神界に在る部屋に転移して来た。

今夜はルイネさんにもお菓子を提供してもらいましょうね。

さぁ、アースンもセレスもバニーも何でもルイネに要求してみると良いですからと、面白そうに言う瑠璃にアースンが、「では私はジンガロが食べたいです。

それと、笹茶をお願いします」と言った。

セレスは急には思いつきませんが、そうそう、スポンジケーキをお願いできますかと言う。

バニーは、「私も頼んで良いのなら私は、マサパンをお願いします」と言った。


ルイネは了解し、いい笑顔で出して見せたところで気がつた。

これは大変失礼しました、ルリ様はどうされますかと、聞くルイネに、私はアースンが頼んだジンガロと同じですし、私はこの世界のお菓子はほとんど知らないのですからルイネさんは気にしなくても良いですと、瑠璃が言うとルイネは安心した。


あのルリ様、ルーノンにお茶は良いのが無いので、ルリ様のお願いしても良いでしょうか。

だったら、私が紅茶とコーヒーを用意しましょうと言い紅茶とコーヒーと笹茶をヨウコが給仕してくれた。

アースンはジンガロを一口食べ、これは美味しいですよ。

何処の誰が作ったのか知りたくなりましたと、喜び笹茶を一口飲んでいい笑顔になった。

バニーは懐かしい国のお菓子に大満足しているし、セレスはスポンジケーキが紅茶にもコーヒーにも本当に良く合い美味しいですと言う。


その時ルイネの頭の中に日神様の声が聞こえて来た。

「ルイネが振る舞うお菓子に使徒も瑠璃も喜んでくれているのを見ると僕も嬉しいよ」と。

「日神様ありがとうございます。

私も同じように嬉しいです」と感謝を伝えた。

ひとしきりお菓子を食べて寛いだところで、瑠璃がアースンに聞いた。

今夜は早く寝る習慣があるようですから初めに、ファンドロ・カッッエ子爵の邸に行きましょう。

次にゲント・ラッツエンベルガー騎士の邸で良いでしょうかと、聞く瑠璃にアースンがそれで良いと思います。

ファンドロは、良い歳をしてまるで子供の様に早寝する事に私は驚きましたと、言うアースンに皆が笑い出した。

「あれ、私何か変な事を言いましたか」と聞き返すアースンに代表してセレスが言う。

「その言い草なら、今夜もまたアースンの面白い話が聞けると思うと面白くなりました」と言うセレスに、私は過去が知れてしまうので面白くありませんと言うのが可愛い。

余りアースンを困らせるとファンドロ・カッッエ子爵に対する扱いが酷くなるかもしれませんので、今から行きましょうか。

彼はまだ執務室に居ますから、寝所へ行かれると私達が困りますからと、瑠璃が言いいきなりファンドロ・カッッエ子爵の執務室に転移した。


面白かったとか続きが凄く気になると感じた方々は高評価、下にある☆☆☆☆☆を★★★★★と、こんな感じにお願いします。

河童が大喜びします。

引き続き宜しければブックマークもお願いします。

お願いばかりで本当に申し訳ないです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ